2019年02月20日

小説『中学生も色々と』その487

 おはようございます。この記事は予約投稿です。

 今日のこのブログはこの小説だけです。

 私の作った小説『中学生も色々と』第487話(その487)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業、事件等は
実在のものとは一切関係ありません


樹廊臣物語中学生シリーズ

                    中学生も色々と
書き下ろしの話です
                その487「田山君敬語と戦う」

 2019年2月20日水曜日です。
「田山、今日も敬語の特訓だ。お前の高校入試の推薦面接まであと5日しか無いのだからな。」篠口先生は田山君に言いました。田山君は私立停景田上高校という所に推薦入試をおこないます。ここでは試験に面接が有るのです。田山君は、
「敬語の特訓嫌だじょー!」と、言いました。田山君は敬語が苦手なのです。もちろん面接も苦手です。と、言いますか、田山君が面接をするのはこれが初めてなのです。
「敬語、大変、嫌だ。」と、田山君は思っています。しかし、敬語で面接しないと高校に行くことはできません。篠口先生に、
「面接免除してもらうことはできないの~。」と、言いました。篠口先生は、
「推薦入試の面接の免除なんか有るわけ無いだろー!」と、言うのでした。田山君は面接に挑まなければなりません。
 「これより面接の練習を始める!」篠口先生は言いました。田山君は、
「ワハハワハハ。」と、笑っていますが、篠口先生は、
「田山、面接では笑っちゃいけないんだぞ。」と、言いました。田山君は、
「笑うのは俺のライフワークだから笑っちゃいけないのは困るじょー!」と、言いました。篠口先生は、
「バカ!田山!笑って良い面接など、お笑いの面接だけだ!」と、言いました。田山君がいつも「ワハハワハハ!」と笑うのは彼のライフワークだったのですね。妙なライフワークなものです。
 一方こちらは暗井不機味です。
「日月のおばさん(前話その486参照)ありがとう。私、高校受験に頑張ります。」と、勉強を始めました。篠口先生は、
「停景田上高校は名前と受験番号さえ書くことができれば合格できると言われている。お前は昔はテストに名前を書き忘れていた。しかしここのところお前はテストに名前を書き忘れなくなったから、受験番号!受験番号を書き忘れないように注意しろな!受験番号は受験票に書いてある。その番号をテスト用紙に書くんだ!受験番号!受験番号を書き忘れるな。受験番号を書き忘れたら落ちるぞ!」と、暗井に言いました。暗井は、
「受験番号、受験番号、受験番号!絶対に書き忘れません!ウマシカ教祖様に誓って絶対に受験番号を書きます!」と、思うのでした。
 さて、田山君の面接の練習が始まりました。
田:「ワハハワハハ!」
篠:「こら田山!笑わない!」
田:「笑いたいじょ~。」
篠:「笑ったら高校落ちるぞ!」
田:「それは困るじょー!」
篠:「田山、高校落ちることを想像すれば笑わなくなるんじゃ無いか?」という篠口先生のアドバイスで田山君の笑いは止まりました。問題は敬語です。
篠:「これより、面接を始めます。」
田:「はいです~。」
篠:「はいに『です』はいらないよー。タラちゃんかお前は。」
田:「はい。」
篠:「あなたのお名前を教えてください」
田:「田山輪波男だじょ~です。」
篠:「あのな、『だじょー』って言うのやめろよ。『だじょー』って言うと落ちる!」
田:「それは困るじょー!」
篠:「ダメ!『じょー』はダメ!お前は私立停景田上高校に推薦で行くしか道が無いんだからな!」
田:「恐いじょー!」
篠:「恐くなくすために口癖を止めるんだ。『じょー』とか『だじょー』って言うのをやめろ。」
田:「どうすればいいのー?」
篠:「『じょー』を『です』に言い換えるんだ。」
田:「です?」
篠:「そうだ。『です』だ。」
田:「ですですー!」
篠:「お前に物を教えるのは疲れるんだから。」
田:「そういう言い方ってひどいですー。」
篠:「おっ。なんかだんだん良くなってきた。」
田:「良くなってきたですかー。ワハハワハハ!」
篠:「笑っちゃダメ!落ちるぞ!」
田:「はい。」
篠:「おっ。なんかちょっとずつ良くなってきた。笑わないことと『じょー』をやめること。そして敬語で面接にいどめ。」
田:「はい。そうします。」
篠:「なんかだんだん良くなってきているぞ。その調子だ。」
田:「そうですか。」
篠:「それじゃあ面接の練習を続けよう。田山君はどうして停景田上高校を選んだのですか?」
田:「他に行くことができるところが無かったからです。」
篠:「その答えじゃダメ!」
 田山君の面接の練習はこんな感じでした。先が思いやられますね。さてその頃、不良の渡利君は就職先に呼ばれて研修中でした。
「マスター。こんな感じで良いですか?」
「ああ良いとも。お前結構上手じゃないか。」
「そうっすか。ありがとうございます。」渡利君の就職したところは喫茶店です。渡利君と仲が良くて厚意にしてもらっている喫茶店のマスターがいて、渡利君はマスターのおかげで無事に喫茶店への就職を果たしたのです。
 「渡利は本当は勉強ができるのに就職するんだ。渡利の選択は正解かも。私だってできることなら中卒で就職したいくらいだけどそういうわけにもいかない。渡利は3パートリオよりも勉強ができるのに就職。私は棚牡丹高校に行くために勉強。ああ、勉強はつらい。」からちゃんはSOSの塾でそう思っています。お里さんも、
「私は田上商業高校に行く。3学期の期末テストも目前。勉強勉強で嫌になる!」と、怒っております。
 「ねえ、中中の期末テストはいつ?」SOSの塾の帰り道、お里さんはからちゃんに聞きました。
「2月28日木曜日と3月1日金曜日。」からちゃんがそう答えると、お里さんも、
「南中も同じ日。」と、言いました。
「そして3月5日の火曜日は高校入試の本番。」二人は声をそろえて言いました。
 「ですますでしたそうですそうでした。」ここは田山君の家です。田山君は必死で敬語の練習をしていました。
「敬語に失敗したら私は私立停景田上高校に落ちます。」とにかく田山君は一生懸命敬語の練習をしていました。そこへ田山君ママが、
「輪波男。頼むから高校落ちないでくれよ。推薦で行くんだから落ちたら大変だよ。お前は停景に推薦で行くしか無いんだからね。面接と作文の練習を一生懸命するんだよ。」と、言いました。田山君は、
「はい。面接の練習も作文の練習も一生懸命やります。」と、言いました。田山君、敬語の練習のために家の中でも敬語調になっています。
「本当に大丈夫かね?」と、田山君ママ。田山君は、
「はい。大丈夫です。停景の入試の日は2月25なのであと5日もあります。」と、言いました。田山君ママは、
「5日『も』じゃないの!あと5日『しか』ないの!もっと小さい頃から敬語を教えておくべきだったわ。」と、悔やんでいました。
 「がんばります。ますですでしたましたございます。作文にはちゃんと名前と受験番号を書く!です!」田山君は私立停景田上高校の推薦入試に向けて一生懸命に面接と作文の練習を続けています。停景の推薦入試のちょっと先には3年生の3学期末テストがあるのですが、高校推薦入試の面接と作文の練習のために期末テストの勉強はおろそかになっているのでした。いえ、おろそかと言うよりも期末テストの勉強はまったくしていません。期末テストよりも高校入試の方が大事ですものね。致し方ありません。
 その頃、大食いの九伊治君は、
「田上農業高校へ行ったら農産物食いまくるぞー。」と、のんきなことを言っていました。次回は田山君の推薦入試の話です。
              
               その487おわり       その488につづきます




次回の「小説」は2月25日の発表です





個人的メモ:2019-0217点検済
  


Posted by 樹廊 臣 at 04:25Comments(0)小説『中学生も色々と』