2016年11月04日
小説『中学生も色々と』その75
おはようございます。この記事は予約投稿です。
私の作った小説『中学生も色々と』第75話(その75)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業等は
実在のものとは一切関係ありません。
樹廊臣物語中学生シリーズ
中学生も色々と
その75「2学期末テストの勉強」
12月5,6日の月曜、火曜は2学期の期末テストの実施日です。今日は11月22日火曜日です。
「テストが近い……。あーあ憂鬱。」みんなそう思っています。嫌なものの代表……テスト。学生はテストもあって大変ですね!本当に大変だと思います。
IQ220の天才、梅鉢ひな乃ちゃんは天才なのでテスト勉強しなくてもいいような気もしますが勉強します。天才はパーフェクトを目指すために油断しないそうです。そこへ苑中の鳩野さんから電話。

↑鳩野さんの顔。本当はもっと可愛い
苑中の鳩野さんが、
「みんなで苑中でテスト勉強しない?」とからちゃん達を誘いました。からちゃんもお里さんもひな乃ちゃんも
「それは良いね。」ということで11月23日の勤労感謝の日は苑中に集合です。
11月23日。みんな制服を着て、お里さんはあのセーラー服を着て苑中にやってきました。
「苑中に来るのは久しぶりだなあ。」ひな乃ちゃんが言いました。最近ひな乃ちゃんは苑中に来ていなかったのです。
「紅葉がきれいだなあ~。」ひな乃ちゃんが言いました。木がいっぱい植わっている苑中は広葉樹も多く、紅葉がきれいなのです。夏の間きれいに咲いていた花々はきれいに無くっており、少しさみしい景色になっていました。
「おはようさん!」と鳩野さん。それとこでなずさんと、鎌霧くんまで一緒です。鎌霧くん今日もスカートはいて、頭には紺色のリボンを付けています。
「ぽっ。」鎌霧くん、お里さんを見て赤くなりました。断られてもやっぱりお里さんのことを好きなのです。頭のいいひな乃ちゃんは、
「ああ、鎌霧くんはお里さんのことを好きなのね。」と分かりました。でもそのことについては何も言いませんでした。知らないふりをしてあげました。
「わあ、土曜日なのにヒーターがついてるー。」苑中は校舎は古いのですが蒸気暖房が完備してあります。休日でも、部活だなんだで来る生徒が少なくないので、暖房を入れてくれてあるのです。サービスの良い苑中。
「さあおべんきょをはじめましょう。やさしいところから。」一番頭の良い天才ひな乃ちゃんが先生役です。
「ひな乃ちゃん、英語教えて。私英語は全然分からないんだ。」お里さんはひな乃ちゃんに言いました。
「確かお里さん、アルファベットも言うことできなかったよね?」ひな乃ちゃんはお里さんにそう言いました。お里さんは、
「アルファベットは大丈夫。特製のCDで勉強したから!言うよ!」果たしてお里さんは正確にアルファベットを言うことが出来るのでしょうか?さん、はい!
「ABCDEFGHIJKLMMOPRQSTUVWXYZ。」お里さんの言ったアルファベットです。ひな乃ちゃんは、
「え?もう一回言ってみて。」と言いました。お里さんはもう一回言います。
「ABCDEFGHIJKMMMOPRQSTUWXYZ。」と。
「どう?ひな乃ちゃん。」と言いました。ひな乃ちゃんは
「お里さん、なんか違うよ。LMNの発音がみんなMに聞こえてるし……。」と言いました。お里さんは、
「エムエムエム?」発音の違いがよく分からないようでした。(お里さん本人はLMNといっているつもり)
「Lがエ、ル。」と、ひな乃ちゃん。
「エル。」とお里さん。
「そう。それでMがエ、ム。」と、ひな乃ちゃん。
「エム。」とお里さん。
「そう。それでNがエ、ヌ。」と、ひな乃ちゃん。
「エム。」とお里さん。
「それじゃエ、ム。だよ。エ、ヌ。ヌよ。ぬ。」とひな乃ちゃん。
「エ、ヌ。」とお里さん。
「そう、エヌ!」とひな乃ちゃん。
「わあ!言うことできた!エヌ!」とお里さん。そんなお里さんを鎌霧くんは
「かわいいなあ。」と思って見つめてしまっていましたとさ。
「アルファベットは正しくは、ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZです。次にお里さん、英語の単語の勉強を始めましょう。」ひな乃ちゃんは言いました。お里さんは
「その英単語がダメなのよねー。」と言いました。ひな乃ちゃんは、
「そうだと思ってこれを持ってきました。ギンビスたべっ子どうぶつ。」ひな乃ちゃんは「たべっ子どうぶつ」のお菓子を取り出しました。英語のテスト範囲に動物についての問題が入っているのです。(中中も南中も苑中も桐亜中もみんな同じ教科書を使っている)
「これはちゃんと動物の形になっていて、英語まで学ぶことができる優れもののお菓子です。」と、ひな乃ちゃん。そして、
「この形はなんでしょう?」と一つ取り出してみました。
「ネコ?」お里さんはそれを見て言いました。ひな乃ちゃんは
「そうです。ネコです。」と言いました。お里さんはそれを見て、
「CAT(シーエーティー)って書いてある。」と言いました。ひな乃ちゃんは、
「そうです。シーエーティー。シーエーティーでキャットと読みます。それがネコを英語で言った言葉。」と言いました。お里さんは、
「そっか。シーエーティー。シーエーティー。シーエーティーでキャットね。それがネコの英単語ね。」と言いました。
「そういうこと。はい、お里さん、アーン。」ひな乃ちゃんはお里さんがアーンと開けた口の中にネコの形のたべっ子どうぶつを入れました。
「こうやって、楽しく英語を学んでおいしくいただく。これがたべっ子どうぶつの極意。」
次に出てきたのは?
「これは何の形でしょう?」と、ひな乃ちゃん。
「馬。」と、お里さん。ひな乃ちゃんは
「そうです。馬です。」と、言いました。お里さんはそれを見て、
「HORS(エイチオーアールエス)って書いてある。」と言いました。ひな乃ちゃんは、
「そうです。エイチオーアールエス。エイチオーアールエスでホースと読みます。それが馬を英語で言った言葉。」と言いました。
次に出てきたのは?
「これは何の形でしょう?」とひな乃ちゃん。
「ブタ。」と、お里さん。ひな乃ちゃんは
「これ、ブタじゃなくて牛です。確かにブタっぽくも見えるわね。でもこれは牛でした。」と言いました。お里さんは、
「なんで『ブタじゃなくて牛』って分かるの?」とひな乃ちゃんに聞きました。ひな乃ちゃんは、
「だって、ちゃんと英語で牛って書いてある。」と言います。お里さんは
「じゃあこのCOW(シーオーダブリュー)ってのが牛の英語?」とひな乃ちゃんに聞きました。ひな乃ちゃんは
「その通り。COWでカウと読みます。それが牛を英語で言った言葉です。」と言いました。
「じゃあさ、これは何?しっぽの大きい動物。」お里さんはたべっ子どうぶつを一つ取り出しました。
「NAPARDA(エヌエーピーエーアールディーエー)だって。」とお里さん。ひな乃ちゃんは、
「これ、NAPARDAで、ナパーダと読みます。ンナパダです。」と言いました。お里さんは、
「ウポンは有るかな?」と、袋の中を捜しました。有りました。ウポンの形が!それには
「UPOON」と書いてあります。お里さんは
「UPOON(ユーピーオーオーエヌ)だって。これがウポンでいいんよね?」とひな乃ちゃんに聞きました。ひな乃ちゃんは
「そうよ。英語ではUPOONでウポーンと読むの。」と言いました。お里さんは、
「おかしー。ウポンがウポーンだって!そのまんまじゃない!」と笑いました。
ひな乃ちゃんはこんなふうに、各自の分からないところをわかりやすく教えてくれました。ひな乃ちゃん、さすがIQ220の天才なので教え方も上手いのです。英語が苦手なお里さんも、からちゃんも、こでなずさんも、鳩野さんも、鎌霧くんもそれなりに分からないところは解消した感じで、ひな乃ちゃんに感謝したのでした。学校は違えど、仲の良い6人の子たちでした。期末テストはいずれの学校も約二週間後です。
その75おわり その76につづきます
私の作った小説『中学生も色々と』第75話(その75)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業等は
実在のものとは一切関係ありません。
樹廊臣物語中学生シリーズ
中学生も色々と
その75「2学期末テストの勉強」
12月5,6日の月曜、火曜は2学期の期末テストの実施日です。今日は11月22日火曜日です。
「テストが近い……。あーあ憂鬱。」みんなそう思っています。嫌なものの代表……テスト。学生はテストもあって大変ですね!本当に大変だと思います。
IQ220の天才、梅鉢ひな乃ちゃんは天才なのでテスト勉強しなくてもいいような気もしますが勉強します。天才はパーフェクトを目指すために油断しないそうです。そこへ苑中の鳩野さんから電話。

↑鳩野さんの顔。本当はもっと可愛い
苑中の鳩野さんが、
「みんなで苑中でテスト勉強しない?」とからちゃん達を誘いました。からちゃんもお里さんもひな乃ちゃんも
「それは良いね。」ということで11月23日の勤労感謝の日は苑中に集合です。
11月23日。みんな制服を着て、お里さんはあのセーラー服を着て苑中にやってきました。
「苑中に来るのは久しぶりだなあ。」ひな乃ちゃんが言いました。最近ひな乃ちゃんは苑中に来ていなかったのです。
「紅葉がきれいだなあ~。」ひな乃ちゃんが言いました。木がいっぱい植わっている苑中は広葉樹も多く、紅葉がきれいなのです。夏の間きれいに咲いていた花々はきれいに無くっており、少しさみしい景色になっていました。
「おはようさん!」と鳩野さん。それとこでなずさんと、鎌霧くんまで一緒です。鎌霧くん今日もスカートはいて、頭には紺色のリボンを付けています。
「ぽっ。」鎌霧くん、お里さんを見て赤くなりました。断られてもやっぱりお里さんのことを好きなのです。頭のいいひな乃ちゃんは、
「ああ、鎌霧くんはお里さんのことを好きなのね。」と分かりました。でもそのことについては何も言いませんでした。知らないふりをしてあげました。
「わあ、土曜日なのにヒーターがついてるー。」苑中は校舎は古いのですが蒸気暖房が完備してあります。休日でも、部活だなんだで来る生徒が少なくないので、暖房を入れてくれてあるのです。サービスの良い苑中。
「さあおべんきょをはじめましょう。やさしいところから。」一番頭の良い天才ひな乃ちゃんが先生役です。
「ひな乃ちゃん、英語教えて。私英語は全然分からないんだ。」お里さんはひな乃ちゃんに言いました。
「確かお里さん、アルファベットも言うことできなかったよね?」ひな乃ちゃんはお里さんにそう言いました。お里さんは、
「アルファベットは大丈夫。特製のCDで勉強したから!言うよ!」果たしてお里さんは正確にアルファベットを言うことが出来るのでしょうか?さん、はい!
「ABCDEFGHIJKLMMOPRQSTUVWXYZ。」お里さんの言ったアルファベットです。ひな乃ちゃんは、
「え?もう一回言ってみて。」と言いました。お里さんはもう一回言います。
「ABCDEFGHIJKMMMOPRQSTUWXYZ。」と。
「どう?ひな乃ちゃん。」と言いました。ひな乃ちゃんは
「お里さん、なんか違うよ。LMNの発音がみんなMに聞こえてるし……。」と言いました。お里さんは、
「エムエムエム?」発音の違いがよく分からないようでした。(お里さん本人はLMNといっているつもり)
「Lがエ、ル。」と、ひな乃ちゃん。
「エル。」とお里さん。
「そう。それでMがエ、ム。」と、ひな乃ちゃん。
「エム。」とお里さん。
「そう。それでNがエ、ヌ。」と、ひな乃ちゃん。
「エム。」とお里さん。
「それじゃエ、ム。だよ。エ、ヌ。ヌよ。ぬ。」とひな乃ちゃん。
「エ、ヌ。」とお里さん。
「そう、エヌ!」とひな乃ちゃん。
「わあ!言うことできた!エヌ!」とお里さん。そんなお里さんを鎌霧くんは
「かわいいなあ。」と思って見つめてしまっていましたとさ。
「アルファベットは正しくは、ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZです。次にお里さん、英語の単語の勉強を始めましょう。」ひな乃ちゃんは言いました。お里さんは
「その英単語がダメなのよねー。」と言いました。ひな乃ちゃんは、
「そうだと思ってこれを持ってきました。ギンビスたべっ子どうぶつ。」ひな乃ちゃんは「たべっ子どうぶつ」のお菓子を取り出しました。英語のテスト範囲に動物についての問題が入っているのです。(中中も南中も苑中も桐亜中もみんな同じ教科書を使っている)
「これはちゃんと動物の形になっていて、英語まで学ぶことができる優れもののお菓子です。」と、ひな乃ちゃん。そして、
「この形はなんでしょう?」と一つ取り出してみました。
「ネコ?」お里さんはそれを見て言いました。ひな乃ちゃんは
「そうです。ネコです。」と言いました。お里さんはそれを見て、
「CAT(シーエーティー)って書いてある。」と言いました。ひな乃ちゃんは、
「そうです。シーエーティー。シーエーティーでキャットと読みます。それがネコを英語で言った言葉。」と言いました。お里さんは、
「そっか。シーエーティー。シーエーティー。シーエーティーでキャットね。それがネコの英単語ね。」と言いました。
「そういうこと。はい、お里さん、アーン。」ひな乃ちゃんはお里さんがアーンと開けた口の中にネコの形のたべっ子どうぶつを入れました。
「こうやって、楽しく英語を学んでおいしくいただく。これがたべっ子どうぶつの極意。」
次に出てきたのは?
「これは何の形でしょう?」と、ひな乃ちゃん。
「馬。」と、お里さん。ひな乃ちゃんは
「そうです。馬です。」と、言いました。お里さんはそれを見て、
「HORS(エイチオーアールエス)って書いてある。」と言いました。ひな乃ちゃんは、
「そうです。エイチオーアールエス。エイチオーアールエスでホースと読みます。それが馬を英語で言った言葉。」と言いました。
次に出てきたのは?
「これは何の形でしょう?」とひな乃ちゃん。
「ブタ。」と、お里さん。ひな乃ちゃんは
「これ、ブタじゃなくて牛です。確かにブタっぽくも見えるわね。でもこれは牛でした。」と言いました。お里さんは、
「なんで『ブタじゃなくて牛』って分かるの?」とひな乃ちゃんに聞きました。ひな乃ちゃんは、
「だって、ちゃんと英語で牛って書いてある。」と言います。お里さんは
「じゃあこのCOW(シーオーダブリュー)ってのが牛の英語?」とひな乃ちゃんに聞きました。ひな乃ちゃんは
「その通り。COWでカウと読みます。それが牛を英語で言った言葉です。」と言いました。
「じゃあさ、これは何?しっぽの大きい動物。」お里さんはたべっ子どうぶつを一つ取り出しました。
「NAPARDA(エヌエーピーエーアールディーエー)だって。」とお里さん。ひな乃ちゃんは、
「これ、NAPARDAで、ナパーダと読みます。ンナパダです。」と言いました。お里さんは、
「ウポンは有るかな?」と、袋の中を捜しました。有りました。ウポンの形が!それには
「UPOON」と書いてあります。お里さんは
「UPOON(ユーピーオーオーエヌ)だって。これがウポンでいいんよね?」とひな乃ちゃんに聞きました。ひな乃ちゃんは
「そうよ。英語ではUPOONでウポーンと読むの。」と言いました。お里さんは、
「おかしー。ウポンがウポーンだって!そのまんまじゃない!」と笑いました。
ひな乃ちゃんはこんなふうに、各自の分からないところをわかりやすく教えてくれました。ひな乃ちゃん、さすがIQ220の天才なので教え方も上手いのです。英語が苦手なお里さんも、からちゃんも、こでなずさんも、鳩野さんも、鎌霧くんもそれなりに分からないところは解消した感じで、ひな乃ちゃんに感謝したのでした。学校は違えど、仲の良い6人の子たちでした。期末テストはいずれの学校も約二週間後です。
その75おわり その76につづきます
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Posted by 樹廊 臣 at 05:25│Comments(1)
│小説『中学生も色々と』
この記事へのコメント
ウポンやンナパダの他にも空想動物があります。
(いつか登場予定です^^)
(いつか登場予定です^^)
Posted by 樹廊 臣 at 2016年11月04日 18:07