2016年11月07日
小説『中学生も色々と』その78
おはようございます。この記事は予約投稿です。
私の作った小説『中学生も色々と』第78話(その78)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業等は
実在のものとは一切関係ありません。
樹廊臣物語中学生シリーズ
中学生も色々と
その78「中一の二学期期末テスト」
12月5,6日の月曜、火曜は2学期の期末テストの実施日です。いや~なテスト。みんな困ります。からちゃんはからちゃんママに
「このテストが悪かったら塾に行かせるからね。」と言われています。からちゃんは当然塾になんか行きたくありません。からちゃんママは
「お里ちゃんだって塾に行ってるじゃないの。お里ちゃんと仲良くSOSの塾に行けばいいじゃない。」なんて言います。冗談じゃありません。中学生はテストも塾もあって色々と大変ですね!
「さて弱ったぞ、今度のテストで悪かったら塾に行かされてしまふ……。」からちゃんは困りました。
「とりあえず勉強をしよう。」と思いましたがはかどりません。からちゃんは勉強が嫌いなのです。
「どうも勉強する気にはならない……。でも、塾に行くことになったらもっと勉強しなきゃいけなくなる……。塾、嫌だ~。」
さて、前回の一学期期末テストにおけるからちゃんの点数は、
国語 61点
数学 48点
社会 63点
理科 62点
英語 54点
5教科合計288点でした。
「う~ん、数学がネックね。」からちゃんは言いました。そして弱りました。
「数学も一学期よりも分からなくなってきている……。これはまさに数学の塾がせまってきている……困ったー。」からちゃんにとって学校の次に嫌いなものが塾です。からちゃんにせまる塾。からちゃんピンチ!
「とりあえず勉強しよう……。」でも分からない。
「ひな乃ちゃんに聞いておけば良かった!」そんなこんなで勉強が進まないうちにテストの日はやって来ました。
12月5日月曜日。
「ビー!ビー!ビー!」朝、ウポンのゾックンはいつもと同じように騒いでいます。非常にうるさいです。みんなは、
「篠口先生!ウポンどうにかして下さい!これじゃ英語のヒヤリングのテストの時聞こえずに困ります!」と言いました。篠口先生は、
「だけど、もう12月だぞ。外は寒いし……。」と言いましたがみんなは、
「こんなにうるさいんじゃテストの妨害になります。うるさすぎます!」と言いました。みんながあまりにゾックンのことをうるさがる(本当にうるさいのだが)ので、篠口先生は仕方なく、今日は使わない音楽室にゾックンを運んでいきました。
「ごめんねゾックン。今日と明日はここで我慢しててね。」篠口先生はゾックンにそう言いました。ゾックンは
「ビー!ビー!ビー!」と言いました。
まず1時間目は技術のテストです。
「暗井。」技術のテスト監督の先生は暗井に、
「暗井、この前のテストでは、お前は名前を書いていなかったな。名前を書いていないテストは0点だ。だからちゃんと、テスト用紙に名前を書きなさい。」と言いました。親切な先生です。暗井は、
「助かったー。」と、言って、テスト用紙の名前の欄に自分の名前を書きました。
2時間目は家庭科のテストです。
3時間目は音楽のテストです。
4時間目は美術のテストです。
給食を挟んで5時間目は体育のテストです。運動の苦手な小心太郎は、体育のペーパーテストでがんばりました。1学期の体育の通知票の評価が1だったのです。この体育のペーパーテストは体育の評価をちょっとでも上げることができる唯一のチャンスです。運動は苦手でも、ペーパーテストならなんとかできるかと思って小心はがんばりました。
一日目の期末テストは終わりました。明日のテストは5教科(国語数学社会理科英語)です。からちゃんは
「さて弱ったぞ。数学が最近難しくなっている。数学が分からないと私もお里さんのようにSOSの塾に行かされてしまふ……。」と困っています。塾の名前が「SOS」ですが、からちゃん自体もSOSです。かといって勉強も進みません。もう時間も夜の十時になってしまいました。
「もう十時。早く寝るに限るわ。テスト中に眠くなったら嫌だからね。」そんなわけでからちゃんは早めに寝ました。
一方こちらは暗井不機味です。
「ううう~今日のテスト全然分からなかった。うううしくしくしく。」と言って泣いています。おまけに、
「テスト勉強全然やってない。うううしくしくしく。」と言ってまた泣きました。暗井はどうなるのでしょうか?
翌日、一時間目は国語のテストです。暗井は
「漢字、全然分からない!」と、頭を抱えました。しかし、その漢字は教科書に載っています。
「そうだ!この漢字は教科書に載っている!」そうです、暗井は……。
机の中に入っている教科書に暗井は手を伸ばしました。そして机の中からこっそり引っ張り出しました。そして、その漢字が載っているページを開いてカンニングです。国語教科書を開いて漢字を書き写す暗井。隣の生徒がそれに気付きました。なので、
「先生!暗井が教科書見てカンニングしてます!」と、大きな声で言いました。
「!」
「ボトリ」びっくりして教科書を床に落としてしまう暗井!みんなは、
「暗井!」
「暗井!カンニングするな!」
「暗井!卑怯だぞ!」
「暗井!ずるい!」と、口々に言いました。テスト監督の篠口先生は
「こら!暗井!何をする!俺の国語のテストでカンニングするとはいい度胸だな!」と言って激怒しました。
「カンニングなんてしていません……。」暗井は言いました。しかし、床には国語の教科書が落ちています。篠口先生は、
「教科書を机から出した時点でカンニング確定だ!暗井!お前は国語のテストは0点だ!」と、怒って言いました。暗井は、
「教科書が悪いんです。教科書が勝手に出てきたんです。うううしくしくしく。」と、泣いてウソを言いました。篠口先生は
「ほーお。勝手に出てくるもんかなあ?昨日ももしかしてカンニングしていたんじゃないのか?」と、言いました。暗井は、
「昨日はしていません。カンニングしたのは漢字だけです!」と、言ってしまいました。篠口先生は
「カンニングを認めたな!」と言いました。暗井は
「しまった!」と言いましたがしょうがありません。暗井のテスト用紙は没収されてしまいました。
「暗井!『しまった!』じゃない!カンニングするなんて卑怯だぞ!テスト用紙は没収する!暗井は国語のテスト、0点!」篠口先生は言いました。みんなは
「そうだそうだ!暗井!卑怯だぞー。」と言いました。篠口先生は
「みんなは静かに静かに。テストを静かに続けなさい。」となだめました。からちゃんは、
「私だってカンニングしたいくらいだよ。」と心の中で言いました。からちゃんはカンニングなんてする人ではありません。教室の中では暗井の
「0点になっちゃった。うううしくしくしく。うううしくしくしく。」という泣き声が響いていました。皆さんもカンニングはやめましょう。(しないか)
一方こちらは南中のお里さんです。南中も今日は期末テスト。英語が苦手なお里さんはカンニングしたいくらいですがそんなことはしません。英語の問題に正面から取り組み、
「ププッ!」鼻血が出ました。
「里子、鼻血か。ほら。」川白先生が鼻紙をくれました。鼻を押さえながらテストを続けます。この間ひな乃ちゃんに教えてもらった動物の英語を書く問題がありました。この間見たギンビスたべっ子どうぶつのお菓子が役に立ちました。
「ネコはcat!」書くことができました。しかし、全部の問題を解く前にまたもやテストの時間は終わってしまいました。みんなのテストの結果は次回をお楽しみに!
その78おわり その79につづきます
私の作った小説『中学生も色々と』第78話(その78)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業等は
実在のものとは一切関係ありません。
樹廊臣物語中学生シリーズ
中学生も色々と
その78「中一の二学期期末テスト」
12月5,6日の月曜、火曜は2学期の期末テストの実施日です。いや~なテスト。みんな困ります。からちゃんはからちゃんママに
「このテストが悪かったら塾に行かせるからね。」と言われています。からちゃんは当然塾になんか行きたくありません。からちゃんママは
「お里ちゃんだって塾に行ってるじゃないの。お里ちゃんと仲良くSOSの塾に行けばいいじゃない。」なんて言います。冗談じゃありません。中学生はテストも塾もあって色々と大変ですね!
「さて弱ったぞ、今度のテストで悪かったら塾に行かされてしまふ……。」からちゃんは困りました。
「とりあえず勉強をしよう。」と思いましたがはかどりません。からちゃんは勉強が嫌いなのです。
「どうも勉強する気にはならない……。でも、塾に行くことになったらもっと勉強しなきゃいけなくなる……。塾、嫌だ~。」
さて、前回の一学期期末テストにおけるからちゃんの点数は、
国語 61点
数学 48点
社会 63点
理科 62点
英語 54点
5教科合計288点でした。
「う~ん、数学がネックね。」からちゃんは言いました。そして弱りました。
「数学も一学期よりも分からなくなってきている……。これはまさに数学の塾がせまってきている……困ったー。」からちゃんにとって学校の次に嫌いなものが塾です。からちゃんにせまる塾。からちゃんピンチ!
「とりあえず勉強しよう……。」でも分からない。
「ひな乃ちゃんに聞いておけば良かった!」そんなこんなで勉強が進まないうちにテストの日はやって来ました。
12月5日月曜日。
「ビー!ビー!ビー!」朝、ウポンのゾックンはいつもと同じように騒いでいます。非常にうるさいです。みんなは、
「篠口先生!ウポンどうにかして下さい!これじゃ英語のヒヤリングのテストの時聞こえずに困ります!」と言いました。篠口先生は、
「だけど、もう12月だぞ。外は寒いし……。」と言いましたがみんなは、
「こんなにうるさいんじゃテストの妨害になります。うるさすぎます!」と言いました。みんながあまりにゾックンのことをうるさがる(本当にうるさいのだが)ので、篠口先生は仕方なく、今日は使わない音楽室にゾックンを運んでいきました。
「ごめんねゾックン。今日と明日はここで我慢しててね。」篠口先生はゾックンにそう言いました。ゾックンは
「ビー!ビー!ビー!」と言いました。
まず1時間目は技術のテストです。
「暗井。」技術のテスト監督の先生は暗井に、
「暗井、この前のテストでは、お前は名前を書いていなかったな。名前を書いていないテストは0点だ。だからちゃんと、テスト用紙に名前を書きなさい。」と言いました。親切な先生です。暗井は、
「助かったー。」と、言って、テスト用紙の名前の欄に自分の名前を書きました。
2時間目は家庭科のテストです。
3時間目は音楽のテストです。
4時間目は美術のテストです。
給食を挟んで5時間目は体育のテストです。運動の苦手な小心太郎は、体育のペーパーテストでがんばりました。1学期の体育の通知票の評価が1だったのです。この体育のペーパーテストは体育の評価をちょっとでも上げることができる唯一のチャンスです。運動は苦手でも、ペーパーテストならなんとかできるかと思って小心はがんばりました。
一日目の期末テストは終わりました。明日のテストは5教科(国語数学社会理科英語)です。からちゃんは
「さて弱ったぞ。数学が最近難しくなっている。数学が分からないと私もお里さんのようにSOSの塾に行かされてしまふ……。」と困っています。塾の名前が「SOS」ですが、からちゃん自体もSOSです。かといって勉強も進みません。もう時間も夜の十時になってしまいました。
「もう十時。早く寝るに限るわ。テスト中に眠くなったら嫌だからね。」そんなわけでからちゃんは早めに寝ました。
一方こちらは暗井不機味です。
「ううう~今日のテスト全然分からなかった。うううしくしくしく。」と言って泣いています。おまけに、
「テスト勉強全然やってない。うううしくしくしく。」と言ってまた泣きました。暗井はどうなるのでしょうか?
翌日、一時間目は国語のテストです。暗井は
「漢字、全然分からない!」と、頭を抱えました。しかし、その漢字は教科書に載っています。
「そうだ!この漢字は教科書に載っている!」そうです、暗井は……。
机の中に入っている教科書に暗井は手を伸ばしました。そして机の中からこっそり引っ張り出しました。そして、その漢字が載っているページを開いてカンニングです。国語教科書を開いて漢字を書き写す暗井。隣の生徒がそれに気付きました。なので、
「先生!暗井が教科書見てカンニングしてます!」と、大きな声で言いました。
「!」
「ボトリ」びっくりして教科書を床に落としてしまう暗井!みんなは、
「暗井!」
「暗井!カンニングするな!」
「暗井!卑怯だぞ!」
「暗井!ずるい!」と、口々に言いました。テスト監督の篠口先生は
「こら!暗井!何をする!俺の国語のテストでカンニングするとはいい度胸だな!」と言って激怒しました。
「カンニングなんてしていません……。」暗井は言いました。しかし、床には国語の教科書が落ちています。篠口先生は、
「教科書を机から出した時点でカンニング確定だ!暗井!お前は国語のテストは0点だ!」と、怒って言いました。暗井は、
「教科書が悪いんです。教科書が勝手に出てきたんです。うううしくしくしく。」と、泣いてウソを言いました。篠口先生は
「ほーお。勝手に出てくるもんかなあ?昨日ももしかしてカンニングしていたんじゃないのか?」と、言いました。暗井は、
「昨日はしていません。カンニングしたのは漢字だけです!」と、言ってしまいました。篠口先生は
「カンニングを認めたな!」と言いました。暗井は
「しまった!」と言いましたがしょうがありません。暗井のテスト用紙は没収されてしまいました。
「暗井!『しまった!』じゃない!カンニングするなんて卑怯だぞ!テスト用紙は没収する!暗井は国語のテスト、0点!」篠口先生は言いました。みんなは
「そうだそうだ!暗井!卑怯だぞー。」と言いました。篠口先生は
「みんなは静かに静かに。テストを静かに続けなさい。」となだめました。からちゃんは、
「私だってカンニングしたいくらいだよ。」と心の中で言いました。からちゃんはカンニングなんてする人ではありません。教室の中では暗井の
「0点になっちゃった。うううしくしくしく。うううしくしくしく。」という泣き声が響いていました。皆さんもカンニングはやめましょう。(しないか)
一方こちらは南中のお里さんです。南中も今日は期末テスト。英語が苦手なお里さんはカンニングしたいくらいですがそんなことはしません。英語の問題に正面から取り組み、
「ププッ!」鼻血が出ました。
「里子、鼻血か。ほら。」川白先生が鼻紙をくれました。鼻を押さえながらテストを続けます。この間ひな乃ちゃんに教えてもらった動物の英語を書く問題がありました。この間見たギンビスたべっ子どうぶつのお菓子が役に立ちました。
「ネコはcat!」書くことができました。しかし、全部の問題を解く前にまたもやテストの時間は終わってしまいました。みんなのテストの結果は次回をお楽しみに!
その78おわり その79につづきます
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Posted by 樹廊 臣 at 05:25│Comments(1)
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この記事へのコメント
カンニング騒ぎは私の小学校の頃ありました。
からちゃんはこの数学のテストで50点未満をとると塾に行かなければならないんですよね。
お里さんのテスト結果は次回でです。
からちゃんはこの数学のテストで50点未満をとると塾に行かなければならないんですよね。
お里さんのテスト結果は次回でです。
Posted by 樹廊 臣 at 2016年11月07日 18:17