2018年09月14日
小説『中学生も色々と』その442
おはようございます。この記事は予約投稿です。
本日の更新は鉄道模型もあります。
私の作った小説『中学生も色々と』第442話(その442)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業、事件等は
実在のものとは一切関係ありません。
また、このお話に出てくる「25時間テレビ」は架空のものであり、
24時間テレビや日本テレビとは一切関係ありません。
樹廊臣物語中学生シリーズ
中学生も色々と
書き下ろし新作話です
その442「25時間テレビに日が落ちる」
「TTCV25時間テレビっていったい……。」苑中で25時間テレビを見ていたみんなはあきれ果てていました。こでなずさんは言います。
「私ね、ねりくんが24時間テレビとか25時間ってテレビをバカにするのがどうしても理解できなかったんよ。だけどこれ、25時間テレビを見たら、ねりくんがそうしたくなるのも分かるような気がするようなしないような……。」と。TTCVの25時間テレビ、先程の放送でイメージダウンになってしまいました。お里さんは、
「募金集めて田上市の役に立てようって言うのはいいと思うよ。だけど、これ、放送しないで募金集めただけの方がイメージ的には良いよね。ひな乃ちゃんが言ったように『25秒間テレビ』にして毎日呼びかけた方がトータルでの募金は集まるような気がする。私が25時間テレビ見たらあきれたもんね。」と、言いました。他のテレビジョンの前の一般人もあきれ果てています。
さて、こちらはTTCV本社前のお祭り広場にいるねりくんとひな乃ちゃんとからちゃんです。からちゃんは、
「二人とも大丈夫?」と、ねりくんとひな乃ちゃんに言いました。ねりくんは、
「なんとか……。」と言い、ひな乃ちゃんは、
「大丈夫じゃないよ!お尻打った!」と、言いました。からちゃんは、
「ひど。とりあえず、また捕まらないように逃げた方が良いよ。」と言い、ねりくんも、
「逃げっぺ逃げっぺ!」と言い、ひな乃ちゃんも、
「逃げっぺ!」と言って、3人揃って立ち去ることにしました。観客の一般人の方々が、
「おーい!センテェレングネリートくん逃げるなよー。おもしろかったぞ!放り出される所。」と言っていますがとりあえずバス停に逃げました。
「あー。今年は去年みたいにサイン求められたりしなくてよかった。」と、ねりくん。
「あれ?」からちゃんはあることに気が付きました。
「お祭り広場に閑古鳥が鳴いている。」と、からちゃん。そうです。TTCV本社前のお祭り広場に居た観衆達はいつの間にか居なくなっていたのでした。そうです。観客達もあきれていたのでした。帰ろうとしていた観客のおじさんは言いました。
「俺達、別に感動に興味があるわけじゃないんだよ。感動を求めちゃいないんだよ。」と。
「ガーン!こんな普通そうなおっさんまで!」TTCV一同はショックを受けました。
「みなさん!感動しないんですか?!私はこんなに感動しているのに!」甜瀬先生がステージ上から呼びかけましたが、だーれも感動していません。
「カー。カー。」カラスが西の空へと飛んでいきました。もう夕方近くです。ねりくん達3人は苑内へ帰る田上バスの中で先程のことを話しています。
「あの小屋は何?」と、ねりくん。
「多分あの小屋の中のこと放送されていたよ。」と、ひな乃ちゃん。
「それって罠(わな)?」と、からちゃん。
「そういうことね。私達をあの小屋に拉致してドッキリテレビみたいに放送するつもりだったんよ。」と、ひな乃ちゃん。
「ひどっ!俺テレビに出たくないよ!」と、ねりくん。
「本当に映されたかどうかは分かんない。」と、ひな乃ちゃん。お祭り広場にいた人には小屋の中は放送・公開されなかったのでした。
3人が苑中に戻ると、鳩野さんが開口一番、
「ねりくんとひな乃ちゃんが25時間テレビに出てた!」と、言いました。ねりくんは、
「えーっ!」と言い、ひな乃ちゃんは、
「本当に映されていたか……。」と、言いました。こでなずさんが、
「25時間テレビじゃ、『これのテレビはドッキリテレビで出てる人の了承を得て放送されてます』って字幕が出ていたけど、本当に了承得ていたん?」と、聞きました。するとねりくんとひな乃ちゃんはそろって、
「得てません!」と、言いました。鎌霧くんは、
「TTCVはそういうことをするんね。一般人を拉致して引きずり込んで無理矢理テレビに出すって……。私行かなくて良かった。」と言い、お里さんも、
「私も行かなくて良かったー。テレビに出たなんてことになったら、南中の場合は反省文じゃ済まない大変なことになる!」と、言いました。
そして、コンピューター室でインターネットを見てみました。25時間テレビのことはどのように書かれているでしょうか?
「【美人】センテェレングネリートの彼女スレ【かわいい】」
「センテェレングネリートにはあんなかわいい彼女がいるんだなー。イケメンは特だな。」
「書かれるんじゃないかと思ったよ。」と、おでこを押さえるひな乃ちゃん。
「【彼女が提案】センテェレングネリート其の3【25秒間テレビへ】」
「だから勝手に俺をネットに出すなよ……。」力が抜けるねりくん。こでなずさんは、
「ねりくん。変なテレビに頭突っ込むからこうなるんよ。気をつけた方が良いよ。」と、言いました。ねりくんは、
「うん。確かに……。」と、ちょっと元気が無くなりました。
さて、25時間テレビですが、未だに25時間テレビ登山&マラソンに出ているスッテーン掛山はがんばって25時間マラソンを続けています。相方のコケブー片木はスクーターに乗って、
「イメージアップの売名行為とギャラのため~に頑張るドヂーズバンバンザーイ!」と、歌いながらスッテーン掛山に伴走し、
「頑張れ頑張れスッテーン!今回のギャラはみんなお前がもらっていいからがんばれよ!俺はがんばらないけど!」なんて応援(?)していました。最初、沿道にはスッテーン掛山を見物する見物人が多くいたのですが、陽も傾いてきたためかめっきり人数が減ってしまいました。
「あれ?見物人が少ない。」ドヂーズもTTCVマラソンスタッフも言いました。じつは一般人の視聴者はドヂーズというオモチャに飽きてしまっていたのです。当然25時間テレビというテレビジョンにも飽きてしまっています。
「今までに集まった募金は、1,642,157円です。もっと募金してください!おねがいします!」募金額も去年に比べてずっと少ないです。一般人は完全に25時間テレビに飽きてしまっているようです。これだけ興味を持たれていない25時間テレビ。この第2回が潮時なのではでしょうか?子供達も、
「ちびまる子が始まるからかーえろ。」と言っています。25時間テレビを見ていません。
「さて、そろそろ午後6時だから帰りませう。」ということで苑中のみんなも帰ります。
「じゃあ、25時間テレビの続きは家のテレビで。」と言うねりくん。
「見るかどうかはわからんな。今年はおもしろくなくてつっこむ気にもならない感じだもん。」と、鳩野さんは言いました。この言葉が今年の25時間テレビの質を物語っていました。感動する人どころか、バカにする人も減少していたのでした。
ねりくんが帰宅すると晩ご飯の時間でした。ねりくんの親は25時間テレビを見ていなかったようでした。
「親は25時間テレビを見ていないようで助かった。もし俺が25時間テレビに出ていたなんてことを知られたらなんて言われるか分からないもんね。」ねりくんは親が25時間テレビを見ていないということで安心しました。25時間テレビでねりくんの名を出されると困るので、食卓で25時間テレビが映し出されなくてねりくんはよかったです。
「続きを見るぞ。」夕食後ねりくんは自室のテレビジョンをつけました。ねりくん、25時間テレビの続きが気になるのです。でも、あんまりおもしろい放送だとは思っていません。ねりくんは、
「去年の方がおもしろかったな。」と、言いました。この時点で25時間テレビの視聴率は1%程度でした。視聴者は、
「今年のTTCV25時間テレビ、はっきり言っておもしろくない。」と、言っています。だから募金する気にもならないのです。
「25時間テレビは今夜9時までの放送です!夜のとばりの中、スッテーン掛山は確実に足を進め、走り続けています!スッテーン掛山の頑張る姿!これを感動と言わずしてなんと言うのでしょう?!センテェレングネリートみたいに感動しない人が居るなんて信じることができません!」感動しながら言う読舌アナ。ねりくんは、
「だから俺の名前を出すなよ。」と、言い、他の一般視聴者(この時点では見ている人もかなり減っている)は、
「感動してねーよ!」と、言っているのでした。
「この25時間テレビ登山&マラソン!25時間弱で何㎞走ることが出来るかというのがテーマです!夜19:00時点でスッテーン掛山は、なんと、86.25㎞を走破しています!スッテーン掛山の勇気と努力!我々に感動を与えながら走り続けるスッテーン掛山にエールを送りましょう!感動しますね!」と、読舌アナ。ねりくんも他の視聴者も、
「感動しねーよ!」と、言いました。読舌アナは本当に感動しているのか疑問ですが。
次回で第2回TTCV25時間テレビフィナーレです。
その442おわり その443につづきます
個人的メモ:2018-0913点検済
本日の更新は鉄道模型もあります。
私の作った小説『中学生も色々と』第442話(その442)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業、事件等は
実在のものとは一切関係ありません。
また、このお話に出てくる「25時間テレビ」は架空のものであり、
24時間テレビや日本テレビとは一切関係ありません。
樹廊臣物語中学生シリーズ
中学生も色々と
書き下ろし新作話です
その442「25時間テレビに日が落ちる」
「TTCV25時間テレビっていったい……。」苑中で25時間テレビを見ていたみんなはあきれ果てていました。こでなずさんは言います。
「私ね、ねりくんが24時間テレビとか25時間ってテレビをバカにするのがどうしても理解できなかったんよ。だけどこれ、25時間テレビを見たら、ねりくんがそうしたくなるのも分かるような気がするようなしないような……。」と。TTCVの25時間テレビ、先程の放送でイメージダウンになってしまいました。お里さんは、
「募金集めて田上市の役に立てようって言うのはいいと思うよ。だけど、これ、放送しないで募金集めただけの方がイメージ的には良いよね。ひな乃ちゃんが言ったように『25秒間テレビ』にして毎日呼びかけた方がトータルでの募金は集まるような気がする。私が25時間テレビ見たらあきれたもんね。」と、言いました。他のテレビジョンの前の一般人もあきれ果てています。
さて、こちらはTTCV本社前のお祭り広場にいるねりくんとひな乃ちゃんとからちゃんです。からちゃんは、
「二人とも大丈夫?」と、ねりくんとひな乃ちゃんに言いました。ねりくんは、
「なんとか……。」と言い、ひな乃ちゃんは、
「大丈夫じゃないよ!お尻打った!」と、言いました。からちゃんは、
「ひど。とりあえず、また捕まらないように逃げた方が良いよ。」と言い、ねりくんも、
「逃げっぺ逃げっぺ!」と言い、ひな乃ちゃんも、
「逃げっぺ!」と言って、3人揃って立ち去ることにしました。観客の一般人の方々が、
「おーい!センテェレングネリートくん逃げるなよー。おもしろかったぞ!放り出される所。」と言っていますがとりあえずバス停に逃げました。
「あー。今年は去年みたいにサイン求められたりしなくてよかった。」と、ねりくん。
「あれ?」からちゃんはあることに気が付きました。
「お祭り広場に閑古鳥が鳴いている。」と、からちゃん。そうです。TTCV本社前のお祭り広場に居た観衆達はいつの間にか居なくなっていたのでした。そうです。観客達もあきれていたのでした。帰ろうとしていた観客のおじさんは言いました。
「俺達、別に感動に興味があるわけじゃないんだよ。感動を求めちゃいないんだよ。」と。
「ガーン!こんな普通そうなおっさんまで!」TTCV一同はショックを受けました。
「みなさん!感動しないんですか?!私はこんなに感動しているのに!」甜瀬先生がステージ上から呼びかけましたが、だーれも感動していません。
「カー。カー。」カラスが西の空へと飛んでいきました。もう夕方近くです。ねりくん達3人は苑内へ帰る田上バスの中で先程のことを話しています。
「あの小屋は何?」と、ねりくん。
「多分あの小屋の中のこと放送されていたよ。」と、ひな乃ちゃん。
「それって罠(わな)?」と、からちゃん。
「そういうことね。私達をあの小屋に拉致してドッキリテレビみたいに放送するつもりだったんよ。」と、ひな乃ちゃん。
「ひどっ!俺テレビに出たくないよ!」と、ねりくん。
「本当に映されたかどうかは分かんない。」と、ひな乃ちゃん。お祭り広場にいた人には小屋の中は放送・公開されなかったのでした。
3人が苑中に戻ると、鳩野さんが開口一番、
「ねりくんとひな乃ちゃんが25時間テレビに出てた!」と、言いました。ねりくんは、
「えーっ!」と言い、ひな乃ちゃんは、
「本当に映されていたか……。」と、言いました。こでなずさんが、
「25時間テレビじゃ、『これのテレビはドッキリテレビで出てる人の了承を得て放送されてます』って字幕が出ていたけど、本当に了承得ていたん?」と、聞きました。するとねりくんとひな乃ちゃんはそろって、
「得てません!」と、言いました。鎌霧くんは、
「TTCVはそういうことをするんね。一般人を拉致して引きずり込んで無理矢理テレビに出すって……。私行かなくて良かった。」と言い、お里さんも、
「私も行かなくて良かったー。テレビに出たなんてことになったら、南中の場合は反省文じゃ済まない大変なことになる!」と、言いました。
そして、コンピューター室でインターネットを見てみました。25時間テレビのことはどのように書かれているでしょうか?
「【美人】センテェレングネリートの彼女スレ【かわいい】」
「センテェレングネリートにはあんなかわいい彼女がいるんだなー。イケメンは特だな。」
「書かれるんじゃないかと思ったよ。」と、おでこを押さえるひな乃ちゃん。
「【彼女が提案】センテェレングネリート其の3【25秒間テレビへ】」
「だから勝手に俺をネットに出すなよ……。」力が抜けるねりくん。こでなずさんは、
「ねりくん。変なテレビに頭突っ込むからこうなるんよ。気をつけた方が良いよ。」と、言いました。ねりくんは、
「うん。確かに……。」と、ちょっと元気が無くなりました。
さて、25時間テレビですが、未だに25時間テレビ登山&マラソンに出ているスッテーン掛山はがんばって25時間マラソンを続けています。相方のコケブー片木はスクーターに乗って、
「イメージアップの売名行為とギャラのため~に頑張るドヂーズバンバンザーイ!」と、歌いながらスッテーン掛山に伴走し、
「頑張れ頑張れスッテーン!今回のギャラはみんなお前がもらっていいからがんばれよ!俺はがんばらないけど!」なんて応援(?)していました。最初、沿道にはスッテーン掛山を見物する見物人が多くいたのですが、陽も傾いてきたためかめっきり人数が減ってしまいました。
「あれ?見物人が少ない。」ドヂーズもTTCVマラソンスタッフも言いました。じつは一般人の視聴者はドヂーズというオモチャに飽きてしまっていたのです。当然25時間テレビというテレビジョンにも飽きてしまっています。
「今までに集まった募金は、1,642,157円です。もっと募金してください!おねがいします!」募金額も去年に比べてずっと少ないです。一般人は完全に25時間テレビに飽きてしまっているようです。これだけ興味を持たれていない25時間テレビ。この第2回が潮時なのではでしょうか?子供達も、
「ちびまる子が始まるからかーえろ。」と言っています。25時間テレビを見ていません。
「さて、そろそろ午後6時だから帰りませう。」ということで苑中のみんなも帰ります。
「じゃあ、25時間テレビの続きは家のテレビで。」と言うねりくん。
「見るかどうかはわからんな。今年はおもしろくなくてつっこむ気にもならない感じだもん。」と、鳩野さんは言いました。この言葉が今年の25時間テレビの質を物語っていました。感動する人どころか、バカにする人も減少していたのでした。
ねりくんが帰宅すると晩ご飯の時間でした。ねりくんの親は25時間テレビを見ていなかったようでした。
「親は25時間テレビを見ていないようで助かった。もし俺が25時間テレビに出ていたなんてことを知られたらなんて言われるか分からないもんね。」ねりくんは親が25時間テレビを見ていないということで安心しました。25時間テレビでねりくんの名を出されると困るので、食卓で25時間テレビが映し出されなくてねりくんはよかったです。
「続きを見るぞ。」夕食後ねりくんは自室のテレビジョンをつけました。ねりくん、25時間テレビの続きが気になるのです。でも、あんまりおもしろい放送だとは思っていません。ねりくんは、
「去年の方がおもしろかったな。」と、言いました。この時点で25時間テレビの視聴率は1%程度でした。視聴者は、
「今年のTTCV25時間テレビ、はっきり言っておもしろくない。」と、言っています。だから募金する気にもならないのです。
「25時間テレビは今夜9時までの放送です!夜のとばりの中、スッテーン掛山は確実に足を進め、走り続けています!スッテーン掛山の頑張る姿!これを感動と言わずしてなんと言うのでしょう?!センテェレングネリートみたいに感動しない人が居るなんて信じることができません!」感動しながら言う読舌アナ。ねりくんは、
「だから俺の名前を出すなよ。」と、言い、他の一般視聴者(この時点では見ている人もかなり減っている)は、
「感動してねーよ!」と、言っているのでした。
「この25時間テレビ登山&マラソン!25時間弱で何㎞走ることが出来るかというのがテーマです!夜19:00時点でスッテーン掛山は、なんと、86.25㎞を走破しています!スッテーン掛山の勇気と努力!我々に感動を与えながら走り続けるスッテーン掛山にエールを送りましょう!感動しますね!」と、読舌アナ。ねりくんも他の視聴者も、
「感動しねーよ!」と、言いました。読舌アナは本当に感動しているのか疑問ですが。
次回で第2回TTCV25時間テレビフィナーレです。
その442おわり その443につづきます
個人的メモ:2018-0913点検済
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Posted by 樹廊 臣 at 04:25│Comments(0)
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