2018年09月27日
小説『中学生も色々と』その449
おはようございます。この記事は予約投稿です。
本日の更新はバスまつりもちょっとあります
私の作った小説『中学生も色々と』第449話(その449)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業、事件等は
実在のものとは一切関係ありません。
樹廊臣物語中学生シリーズ
中学生も色々と
その449「高校受験は向かってくる」
苑中のみんなもからちゃんやお里さん達も中学3年生です。高校受験は3月(公立高校後期選抜の場合)です。田上東部中を登校拒否している日暮紅子さんは休日や放課後に山百合先生のいる保健室でこでなずさん達と会っていました。しかし、田上東部中には全然行きませんでした。2018年9月27日木曜日、山百合先生は言いました。
以下、山百合先生と紅子さんの会話。
「紅子さん。高校進学はどうするの?」
「え……高校……。」紅子さんは、高校進学のことは頭になかったのです。
「高校行くつもりなら、そろそろ考えないと、高校行くことできないよ。」
「私、高校行きたいん……。苑中に来て、学校の素晴らしさを見たような気がするんです。高校に入ったら、管弦楽部に入りたいんです。」
「うん。その為には色々と必要なことがあるんよ。受験で合格しないとだめだし、色々な手続きは東部中でやってもらわないとね、紅子さんの担任の先生との話し合いも必要になるわさ。」
「え……。担任と……?恐い……。」
「でも、高校行くには乗り越えなければなんない試練よ……。」
「高校行くためには……。」
紅子さんは高校進学を真剣に考え始めました。できれば、こでなずさんと同じ高校に行きたいという思いもあります。紅子さんは、高校進学を決意しました。
「こでなずさんはどの高校に行くつもり?」紅子さんが聞くとこでなずさんは、
「棚牡丹(たなぼた)高校。」と、答えました。しかし、紅子さんには棚牡丹高校に行くだけの学力はありませんでした。
「紅子さんは長く学校行ってないからな。でも、入試の勉強くらいなら先生が教えてあげるわ。私だって、『都の西北』の四年制大学(早稲田大学ではない)出てるんだから、教えることぐらいできるんよ。」と、山百合先生も協力してくれました。この頃になると、紅子さんにも(苑内中の)お友達が増えてきました。
「学校って、こんなに居心地いい所だったっけ?」紅子さんはそんなことを言いながら苑中のお友達と、保健室の中で勉強するのでした。苑中に大勢の仲良しができて、嬉しかったでしょうね。
さて、東部中の三年三組の担任の先生も焦り始めていました。
「日暮はいつまで経っても学校に来ない。もうすぐ十月だ。高校入試の日まで後五ヶ月くらいしかないのに……。どうするつもりなんだ……。」と。でも紅子さんから音沙汰はありませんでした。そんな中、各中学校で進路についての面談がおこなわれます。紅子さんと同じ田上東中の三年四組中之森野子さんは本日担任の南東先生と面談です。
「中之森はこの間の模擬テストで点数が急に下がっている。なんか知らないけど下がってきてるんだよなあ。お前が希望する県立北境高校は5教科260点ぐらい欲しいが模擬テストでは212点だった。厳しくなってきたぞ。何かあったのか?まさかいじめなんてことはないだろうけど。どうした?」と、南東先生は聞きました。野子さん、模擬テスト前に授業用のノートにひどい悪口の落書きをされるいじめを受け、心がすごく傷ついただけではなくて、そのノートを親に見られるといじめられているのがばれるためにそのノートを証拠隠滅のために捨ててしまったのです。そのためにノートを見ることができずにテスト勉強に支障を来して点が下がってしまったのです。野子さんは必死にそのことを隠して、
「私の勉強不足です。なんにもありません。いじめなんて絶対ありません。」と、言ってなんとか事実を隠しました。南東先生は、
「うん。確かにこの学校にいじめがあるなんて信じることもできないし、勉強不足かな?もっと勉強しないと志望校変更も考えなければならない。」と、言いました。野子さんはもっと頑張って勉強するしか有りませんでした。
中中も進路についての面談がおこなわれています。一番点の低い暗井との面談です。担任篠口先生は、
「暗井!この間の実力テストの点数上がったじゃないか!国語16点!数学20点!社会19点!理科15点!英語21点!合計91点!お前だいぶ上がったよ!名前を書き忘れないようになったし、この調子で行けば、5教科で130点以上取ることができれば私立停景田上高校の一般受験で合格できるぞ!」と、言いました。暗井は、
「推薦じゃなくて普通の受験で合格できるんですか?!よかった!」と、言いました。篠口先生は、
「5教科で130点以上を目指せ!あと40点アップできれば一般受験で合格できるぞ。」と、言いました。暗井は、
「私が頑張って勉強したからよ!エッヘン!」と、いばって、篠口先生から、
「えらくないえらくない!いばるために勉強はするんじゃない!自分の学力を上げて進路のために勉強するんだよ!」と、たしなめていました。
次は、今までは二番目に頭の悪い三年六組級長田山君です。篠口先生は、
「おい田山。お前の実力テスト、国語14点、数学12点、社会15点、理科19点、英語9点。合計69点!全然上がって無いじゃないか!」と、言いました。田山君は、
「ワハハワハハ!停景に推薦してくださいだじょー。」と、言っていますので篠口先生は、
「バカお前、お前がなあ!今回の実力テスト、クラスでビリなんだぞ!」と、言いました。田山君は固まり、
「え?!ま、まさか……、暗井よりも点数低いの?」と、硬直しています。篠口先生は、
「そう!今回お前が一番点数が低い!」と、言いました。田山君は、
「ガーン!」と、なりました。そして篠口先生はとどめの一発、
「こんなに低い状態が続けば停景に推薦もできない!」と、言いました。なので田山君はもっと、
「ガーン!ガーン!ガーン!」と、なりまして、
「おねがいだじょー!停景に推薦してくださいだじょー!」と、懇願しました。すると篠口先生は、
「5教科で100点以上取ったら推薦してやろうじゃないか。5教科で100点以上取るように勉強しなさい!」と、言いました。田山君は、
「勉強以外に点上げる方法無いの?」と、聞きました。篠口先生は、
「そんな方法知らん!勉強するのが点数を上げるのに一番手っ取り早い方法だぞ。」と、言いました。田山君は、
「俺、勉強したこと無いから勉強の仕方分からないんだじょー。勉強の仕方教えてくださいだじょー!」と、言いました。篠口先生は、
「勉強の方法はなあ。まず、教科書を読んで問題集の問題を解く!それで、勉強するにはあーでこーで。」と、説明しました。田山君、高校進学の最後の手段である推薦もピンチになったために少しは勉強するようになりました。(一日10分ぐらい)しかし、田山君は勉強が大嫌いなので、勉強は相当苦しいようです。果たして田山君は高校進学できるのでしょうか?
次は、からちゃんの面談です。
「春田沢はこの間の実力テストで5教科で298点取ったな。国語60点、数学53点、社会67点、理科60点、英語58点。棚牡丹高校は280点以上必要だから今の点を維持しなさい。」と、篠口先生は言いました。からちゃんは良いのですが、からちゃんと同じ棚牡丹高校を目指している小心は……。
次は小心の面談です。
「小心はこの間の実力テスト、国語50点、数学47点、社会60点、理科42点、英語47点の、5教科で246点。この点で棚牡丹高校に行こうというのは厳しい。棚牡丹は280点以上必要だからもっと勉強しなきゃいけない。」と、篠口先生に言われた小心は、
「ガーン!」と、なりました。小心もいじめで心が傷ついて点数が下がっているのです。さらに、いじめっこから、
「小心、俺に税金をよこせ。」と、言われて鉛筆を強奪されているので文房具不足も点数に影響している(鉛筆を取られたときはノートにメモなどできない)のです。小心は、
「親から、これ以上志望校のレベル下げちゃダメって言われているんです~。点数上げてくださいー。」と、泣いていました。篠口先生は、
「点数におまけできるか!」と一喝し、小心はしょうがなくマジーメゼミの教材での勉強を頑張るのでした。
さて、こちらは田上南中のお里さんです。担任川白先生から、
「この間の進路参考テスト、里子は英語の点数が上がって、21点!よくがんばったな!5教科全体では志望校の田上商業合格できるぞ。」と、言われていました。お里さん、初めて英語の点が20点以上になってうれしかったのでした。
さて、こちらは桐亜村の天才ひな乃ちゃんです。担任井野田先生から、
「梅鉢さん、今回のテストも満点でした。ぜひ、棚牡丹高校ではなくてトップ高校に行きましょう。いえ、トップ校に行って下さい。」と言われましたが、ひな乃ちゃんに、
「私は棚牡丹行くんだよ!人の進路に口出すな!」と、怒られていました。
その449おわり その450につづきます
個人的メモ:2018-0926点検済
本日の更新はバスまつりもちょっとあります
私の作った小説『中学生も色々と』第449話(その449)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業、事件等は
実在のものとは一切関係ありません。
樹廊臣物語中学生シリーズ
中学生も色々と
その449「高校受験は向かってくる」
苑中のみんなもからちゃんやお里さん達も中学3年生です。高校受験は3月(公立高校後期選抜の場合)です。田上東部中を登校拒否している日暮紅子さんは休日や放課後に山百合先生のいる保健室でこでなずさん達と会っていました。しかし、田上東部中には全然行きませんでした。2018年9月27日木曜日、山百合先生は言いました。
以下、山百合先生と紅子さんの会話。
「紅子さん。高校進学はどうするの?」
「え……高校……。」紅子さんは、高校進学のことは頭になかったのです。
「高校行くつもりなら、そろそろ考えないと、高校行くことできないよ。」
「私、高校行きたいん……。苑中に来て、学校の素晴らしさを見たような気がするんです。高校に入ったら、管弦楽部に入りたいんです。」
「うん。その為には色々と必要なことがあるんよ。受験で合格しないとだめだし、色々な手続きは東部中でやってもらわないとね、紅子さんの担任の先生との話し合いも必要になるわさ。」
「え……。担任と……?恐い……。」
「でも、高校行くには乗り越えなければなんない試練よ……。」
「高校行くためには……。」
紅子さんは高校進学を真剣に考え始めました。できれば、こでなずさんと同じ高校に行きたいという思いもあります。紅子さんは、高校進学を決意しました。
「こでなずさんはどの高校に行くつもり?」紅子さんが聞くとこでなずさんは、
「棚牡丹(たなぼた)高校。」と、答えました。しかし、紅子さんには棚牡丹高校に行くだけの学力はありませんでした。
「紅子さんは長く学校行ってないからな。でも、入試の勉強くらいなら先生が教えてあげるわ。私だって、『都の西北』の四年制大学(早稲田大学ではない)出てるんだから、教えることぐらいできるんよ。」と、山百合先生も協力してくれました。この頃になると、紅子さんにも(苑内中の)お友達が増えてきました。
「学校って、こんなに居心地いい所だったっけ?」紅子さんはそんなことを言いながら苑中のお友達と、保健室の中で勉強するのでした。苑中に大勢の仲良しができて、嬉しかったでしょうね。
さて、東部中の三年三組の担任の先生も焦り始めていました。
「日暮はいつまで経っても学校に来ない。もうすぐ十月だ。高校入試の日まで後五ヶ月くらいしかないのに……。どうするつもりなんだ……。」と。でも紅子さんから音沙汰はありませんでした。そんな中、各中学校で進路についての面談がおこなわれます。紅子さんと同じ田上東中の三年四組中之森野子さんは本日担任の南東先生と面談です。
「中之森はこの間の模擬テストで点数が急に下がっている。なんか知らないけど下がってきてるんだよなあ。お前が希望する県立北境高校は5教科260点ぐらい欲しいが模擬テストでは212点だった。厳しくなってきたぞ。何かあったのか?まさかいじめなんてことはないだろうけど。どうした?」と、南東先生は聞きました。野子さん、模擬テスト前に授業用のノートにひどい悪口の落書きをされるいじめを受け、心がすごく傷ついただけではなくて、そのノートを親に見られるといじめられているのがばれるためにそのノートを証拠隠滅のために捨ててしまったのです。そのためにノートを見ることができずにテスト勉強に支障を来して点が下がってしまったのです。野子さんは必死にそのことを隠して、
「私の勉強不足です。なんにもありません。いじめなんて絶対ありません。」と、言ってなんとか事実を隠しました。南東先生は、
「うん。確かにこの学校にいじめがあるなんて信じることもできないし、勉強不足かな?もっと勉強しないと志望校変更も考えなければならない。」と、言いました。野子さんはもっと頑張って勉強するしか有りませんでした。
中中も進路についての面談がおこなわれています。一番点の低い暗井との面談です。担任篠口先生は、
「暗井!この間の実力テストの点数上がったじゃないか!国語16点!数学20点!社会19点!理科15点!英語21点!合計91点!お前だいぶ上がったよ!名前を書き忘れないようになったし、この調子で行けば、5教科で130点以上取ることができれば私立停景田上高校の一般受験で合格できるぞ!」と、言いました。暗井は、
「推薦じゃなくて普通の受験で合格できるんですか?!よかった!」と、言いました。篠口先生は、
「5教科で130点以上を目指せ!あと40点アップできれば一般受験で合格できるぞ。」と、言いました。暗井は、
「私が頑張って勉強したからよ!エッヘン!」と、いばって、篠口先生から、
「えらくないえらくない!いばるために勉強はするんじゃない!自分の学力を上げて進路のために勉強するんだよ!」と、たしなめていました。
次は、今までは二番目に頭の悪い三年六組級長田山君です。篠口先生は、
「おい田山。お前の実力テスト、国語14点、数学12点、社会15点、理科19点、英語9点。合計69点!全然上がって無いじゃないか!」と、言いました。田山君は、
「ワハハワハハ!停景に推薦してくださいだじょー。」と、言っていますので篠口先生は、
「バカお前、お前がなあ!今回の実力テスト、クラスでビリなんだぞ!」と、言いました。田山君は固まり、
「え?!ま、まさか……、暗井よりも点数低いの?」と、硬直しています。篠口先生は、
「そう!今回お前が一番点数が低い!」と、言いました。田山君は、
「ガーン!」と、なりました。そして篠口先生はとどめの一発、
「こんなに低い状態が続けば停景に推薦もできない!」と、言いました。なので田山君はもっと、
「ガーン!ガーン!ガーン!」と、なりまして、
「おねがいだじょー!停景に推薦してくださいだじょー!」と、懇願しました。すると篠口先生は、
「5教科で100点以上取ったら推薦してやろうじゃないか。5教科で100点以上取るように勉強しなさい!」と、言いました。田山君は、
「勉強以外に点上げる方法無いの?」と、聞きました。篠口先生は、
「そんな方法知らん!勉強するのが点数を上げるのに一番手っ取り早い方法だぞ。」と、言いました。田山君は、
「俺、勉強したこと無いから勉強の仕方分からないんだじょー。勉強の仕方教えてくださいだじょー!」と、言いました。篠口先生は、
「勉強の方法はなあ。まず、教科書を読んで問題集の問題を解く!それで、勉強するにはあーでこーで。」と、説明しました。田山君、高校進学の最後の手段である推薦もピンチになったために少しは勉強するようになりました。(一日10分ぐらい)しかし、田山君は勉強が大嫌いなので、勉強は相当苦しいようです。果たして田山君は高校進学できるのでしょうか?
次は、からちゃんの面談です。
「春田沢はこの間の実力テストで5教科で298点取ったな。国語60点、数学53点、社会67点、理科60点、英語58点。棚牡丹高校は280点以上必要だから今の点を維持しなさい。」と、篠口先生は言いました。からちゃんは良いのですが、からちゃんと同じ棚牡丹高校を目指している小心は……。
次は小心の面談です。
「小心はこの間の実力テスト、国語50点、数学47点、社会60点、理科42点、英語47点の、5教科で246点。この点で棚牡丹高校に行こうというのは厳しい。棚牡丹は280点以上必要だからもっと勉強しなきゃいけない。」と、篠口先生に言われた小心は、
「ガーン!」と、なりました。小心もいじめで心が傷ついて点数が下がっているのです。さらに、いじめっこから、
「小心、俺に税金をよこせ。」と、言われて鉛筆を強奪されているので文房具不足も点数に影響している(鉛筆を取られたときはノートにメモなどできない)のです。小心は、
「親から、これ以上志望校のレベル下げちゃダメって言われているんです~。点数上げてくださいー。」と、泣いていました。篠口先生は、
「点数におまけできるか!」と一喝し、小心はしょうがなくマジーメゼミの教材での勉強を頑張るのでした。
さて、こちらは田上南中のお里さんです。担任川白先生から、
「この間の進路参考テスト、里子は英語の点数が上がって、21点!よくがんばったな!5教科全体では志望校の田上商業合格できるぞ。」と、言われていました。お里さん、初めて英語の点が20点以上になってうれしかったのでした。
さて、こちらは桐亜村の天才ひな乃ちゃんです。担任井野田先生から、
「梅鉢さん、今回のテストも満点でした。ぜひ、棚牡丹高校ではなくてトップ高校に行きましょう。いえ、トップ校に行って下さい。」と言われましたが、ひな乃ちゃんに、
「私は棚牡丹行くんだよ!人の進路に口出すな!」と、怒られていました。
その449おわり その450につづきます
個人的メモ:2018-0926点検済
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