2016年09月13日

ミニカー紹介…初代トヨタマークX個人タクシー

 今回紹介するミニカーは初代トヨタマークX個人タクシー
のトミカです。ベトナム製で車の裏に2005の刻印があります。
初代トヨタマークX個人タクシーのトミカ

 初代トヨタマークX個人タクシーのトミカ。車軸の細い
スーパースピードの車です。
1/61のスケールですが、幅が広く
大柄な雰囲気のモデルです。
この車は後ろドアの三角窓が抜けていて良い雰囲気です。
(近年のトミカはこの三角窓が抜けていないものがある為)
前ドアも開き良い出来です。
 内装ですが、濃い灰色で、簡略化されていますが
黒内装よりも見やすくて良いです。

でんでん虫あんどんを乗せた
マークX個人タクシーのトミカでした。
  
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Posted by 樹廊 臣 at 01:00Comments(0)ミニカー

2016年09月13日

小説『中学生も色々と』その45

夜も遅くにこんばんは。
私の作った小説『中学生も色々と』第45話(その45)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業等は
実在のものとは一切関係ありません。

樹廊臣物語中学生シリーズ

                中学生も色々と

            その45「中一の2学期始業式」

 2016年8月22日月曜日。楽しかった夏休みもリオデジャネイロオリンピックも終わり今日は2学期の始業式です。
「ビー!ビー!ビー!」教室からはウポンのゾックンの声と
「コラーッ!」という篠口先生の怒鳴り声が聞こえます。一体どうしたのでしょうか?
 「コラーッ!なんだ!その髪型は!」渡利(わたり)君という男子が蜂の巣のようなパーマをかけてきたのです。
「渡利君が夏休み明けたら不良になってる……。」みんな驚きました。
「コラー!」
「うるせえなクソ先公!」完全にワルになっています。
「夏休み渡利君に何があったんだろう……?」みんながそう思っています。何があったか分かりませんが渡利君は夏休みの間に不良になったのでした。
「おいっ!渡利!相談室に来い!」渡利君は生徒指導の恐い先生である顔根(つらね)先生にしょっ引かれていきました。
 「渡利君は相談室に行って顔根先生と話し合っている。」篠口先生は言いました。朝の会で
「小高さんだが、家族で外国のスイスに行って、スイスの天候が悪くて今日は帰ってくることができないそうだ。」と篠口先生から報告がありました。
「えーっ!小高、スイスに行ってるの?!うらやましー!おまけに始業式の日もホリデーしちゃってるの?うらやましー!」
「小高ずるい!」等とみんなが騒がしくなりました。
「それでは夏休みの日記を集めます。」からちゃんは、夏休みの最初に空想で書いた日記を提出します。最初に書いたことがばれないかとドキドキであります。
「毎日かくことがありませんでした。」という日記を書いた暗井不機味もどうなるのだろう?とドキドキでした。
「ん?なんだこりゃー!」篠口先生は暗井の日記を見て言いました。
「暗井!全部の日に『毎日かくことがありませんでした。』しか書いて無いじゃないか!なんで書くことがなかったかを書きなさい!それか最初から書き直しなさい!」篠口先生は怒って暗井に言いました。暗井は、
「でも、夏休み何があったか覚えてないです。うううしくしくしく。」と泣きながら言いました。篠口先生は
「覚えてないなら、どうして覚えてないかを書くか、どうして書くことがなかったかを書きなさい!書き直し!」と冷たく言いました。
「ビー!ビー!ビー!」その時、ウポンのゾックンが鳴きました。
「あ、そうだ、夏休みはみんなゾックンの世話ご苦労様でした。」篠口先生は思いだしたかのように言いました。
 その次は2学期の始業式で校長先生のお話です。
「なんたらかんたらくどくど……。」長い長い校長先生のお話。その時です。
「ムギーッ。」っと変な声を上げて暗井不機味が貧血?というよりも昨日徹夜で宿題をしていた疲れで倒れました。暗井は保健室に行きました。保健室では
「どうして倒れたの?」と、保健の先生に聞かれていました。暗井は、
「昨日徹夜でしくだいをしていて疲れたから倒れました。」と言いました。あながち間違いではないでしょう。暗井は夕べ、弟の妙男と共に徹夜で問題集の宿題をしていたのです。問題集が終わったのは朝の7:00。一睡もしていないのです。だから保健室のベッドで爆睡してしまいました。保健の先生は、
「こらっ!ここはそういう目的で爆睡するためのベッドじゃない!」と言いましたが暗井は起きませんでした。
 やっと暗井が目を覚まして教室に行くと、ちょうど国語の授業が始まるところでした。
「夏休みのしくだいの読書感想文を集める。みんな提出しなさい。」篠口先生が言いました。暗井も何喰わぬ顔して出します。
「おい、暗井。」篠口先生が怒った顔で言いました。
「暗井。なんだこの読書感想文は!一行しか、『ごんぎつねが死んでかわいそうでした。』としか書いてないじゃないか。」
「だめなんですか?」暗井はマヌケなことを言いました。篠口は、
「バカ!ダメに決まってるだろ!一行だけじゃダメ!原稿用紙二枚にいっぱいに書くの!せめてあらすじを書くぐらいのことはしろ!」と言いました。暗井は
「あの……でも、昨日時間が無くて……。うううしくしくしく。」と泣きました。篠口先生は、
「日記もそうだけど昨日の夏休み最終日にみんなまとめてやろうとしたのかい?ほんとに……。全く呆れたもんだ。最終日にまとめてやろうとした結果が『ごんぎつねが死んでかわいそうでした』の一行だけの感想文ってことか。それじゃだめなの!書き直し!」と言いました。暗井は
「でも、問題集やる時間が……。」と言いました。篠口先生は
「問題集はやったのか?問題集見せてみろ。」と言って暗井の問題集を見ました。すると、
「問題集はやってある。」暗井は、
「今日の朝7:00まで徹夜してやったんです!えっへん!」と自慢して言いました。さすがに篠口先生は呆れて
「えらくないえらくない!」と、言いました。
 その時です。顔根先生にさんざ説教されていた渡利君が教室に戻ってきました。
「渡利、反省したか?」篠口先生は聞きました。渡利君は
「全然。顔根ガミガミ言いやがってむかつく!頭来た!」と、言ってゾックンの檻を蹴っ飛ばしました。
「ビー!ビー!ビー!」激怒するゾックン!さらに激怒する篠口先生!
「クラスの宝物ゾックンになんてことするんだ!」
「このうるさくてかわいくない卑俗ウポンのどこが宝物なんだ!お!」
「ビー!ビー!ビー!」
「渡利!ゾックンに謝れ!」
「だれがこんな卑俗ウポンに謝るか!」
「なんだとー!」篠口先生と渡利君はケンカを始めました。そして渡利君は再び相談室に連れて行かれました。自習になりました。先生がいなくなった教室で暗井はみんなから
「暗井、読書感想文と日記書き直せ!バカヤロー。」と責められていました。
ちなみに不良になった渡利君、宿題は何もやってありませんでした。宿題はみんな破いて河原で燃やしてしまったのでした。
 一方、こちらはお里さんが通う、田上南部中です。
「里子、宿題はみんな終わったのか?後で渡したドリルも。」朝、川白先生がお里さんに尋ねました。お里さんは
「はい!みんな終わっています!」と、力強く言いました。
「じゃあ持ってるか?今見せてみろ。」
「はい。みんな終わってます。」
「問題集と、ドリル6冊と、あと、ローマ字の日記もあるか?あったら見せろ。」
「はい。みんなあります。」お里さんは得意げに言いました。
「おおっ!里子、ドリル6冊みんなやってあるじゃないか。間違いだらけでも全部やってあるのは偉いぞ。」珍しく川白先生は感心しました。
「さて、ローマ字の日記はどうかな?」
「tetunosanka to kangen……。」(鉄の酸化と還元)
「理科の教科書と社会の教科書をローマ字で書いてみました。」とお里さん。
「ほう、教科書をローマ字に。これはおもしろいな。これだけのものをローマ字にするにはお前のことだからとても苦労したことだろう。」
「はい。苦労しました。」そして川白先生はドリルの中に血が付いているのを見つけました。
「ん?血?」
「あは……。」
「里子、また鼻血を出したのか?」
「はい先生。英語をいっぱい見ていたら鼻血を出しました。」
「そうか、鼻血まで出して……。」
「はい。」
「里子、よくがんばったな。偉いぞ。」思いがけず褒められるお里さん。
「川白先生って、そんなに悪い人じゃないじゃなーい!」と、思いました。お里さん、褒められて良かったですね。
 今日から学校行事も色々ある二学期が始まりました。この二学期、どんなことが起こるのでしょうか?そして、不良になった渡利君はどうなるのでしょうか?

                 その45おわり      その46につづきます  


Posted by 樹廊 臣 at 00:47Comments(1)小説『中学生も色々と』