2016年09月16日

ミニカー紹介…日野プロフィアタンクローリートレーラー

 今回紹介するミニカーは№121,日野グランドプロフィアが牽引する
トレーラーのタンクローリーのロングトミカです。
2008年の新車で中国製です。
日野グランドプロフィアタンクローリートレーラ

 ごらんの通り、このロングトミカ、ものすごく長いです。
牽引するトラクタ(トレーラーヘッド・・・前の車両)は、安全窓は
抜けていないもののリアルにできています。ベッド窓は抜けていませんが、
これは実車でも抜けていません。
 後ろのトレーラー(引っ張られるほう)は
タンク体がキラキラのピカピカです。特に後ろ面などは
実車同様に顔が写るくらいでまぶしいです。
このトレーラー、持った感じ、手にずっしりと来ます。

重量感と迫力満点のロングトミカでした。  
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Posted by 樹廊 臣 at 00:35Comments(0)ミニカー

2016年09月16日

小説『中学生も色々と』その48

夜も遅くにこんばんは。
私の作った小説『中学生も色々と』第48話(その48)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業等は
実在のものとは一切関係ありません。

このあたりから話が殺伐としてきます。

樹廊臣物語中学生シリーズ

                中学生も色々と

            その48「中一の運動会の練習」

 9月17日の土曜日は中中の運動会です。運動会ではダンスがあります。このダンスというのがまたやっかいで、そういうのが苦手な人には苦痛でしかありません。
 からちゃんのクラスに小心太郎という小心者がいるのですが、そいつは小心者というだけでなく、運動が大の苦手なのです。当然ダンスもうまくできません。
 「今年のダンスは『タンゴ4兄弟』だ!」体育の先生は力強く言いました。この「タンゴ4兄弟」というダンスは体育の先生達が一生懸命考えた創作ダンスです。今日の体育は運動会のダンスの練習。まず、体育の先生が最初に踊って見せます。
「うわ~難しそー。」小心は嫌そうな顔をしました。
「タンゴ4兄弟はこう踊る。ではみんな踊ってみなさい。」と、体育の先生。ミュージックスタート!
「♪チャンチャンチャチャ、チャンチャンチャンチャチャ。」
「せんせー!小心が全然踊ることができていませーん!」お節介な男子もいるものです。
「なんだ小心。やってみろ。」先生が直々に指導です。ミュージックスタート!
「♪チャンチャンチャチャ、チャンチャンチャンチャチャ。」
「あれ、あれ……。」
「そこは右に動く!小心、ついてくることが全然できて無いじゃないか!まったくもー。」先生は言いました。
「小心、もう一回やってみろ!」ミュージックスタート!
「♪チャンチャンチャチャ、チャンチャンチャンチャチャ。」
「あれ……、あれ……?」
「そこは右!小心!全然逆!」先生はなんとか小心をまともに踊らせようとしますが、運動の素質がない小心は全然ダメです。
「クスクスクス。クスクスクス。」うまくできない小心を見てブチクスクスのごとくクスクス笑うクラスメート。
「できない……。」うまく踊ることができないのでこのダンスが嫌で嫌でしょうがない小心。ただでさえ難しくて大変なのに、さらにみんなから笑われて。小心にとってはこれはまさに地獄です。
「卑俗だ……。」小心はつぶやきました。先生は、
「何が卑俗だ!そんなこと言わずにがんばってやれ!」と言うのですが、出来の悪い奴にはできないこともあるのです。小心はもう、泣きたい気分であります。
「もーっ!泣かなんでいいから!」先生は泣きそうな小心に言いました。
「体育の時間は、小心は『タンゴ4兄弟』の特訓だな!」先生は言いました。他のクラスメートはそれを聞いてざまあみろと思いました。中学生はしばしばこういう心を持つのです。ちなみに小心の心は暗く後ろ向きになり、卑俗な気分になっています。
 
 一方こちらは女子の部。暗井不機味も運動がまったくダメで、運動の素質がありません。なので「タンゴ4兄弟」のダンスも全然うまくできません。
「暗井!全然ダメだなあ!もう一回やってみろ!」ミュージックスタート!
「♪チャンチャンチャチャ、チャンチャンチャンチャチャ。」
「あれれ……。」
「ぜんぜんだめだー!もう一回!」ミュージックスタート!
「♪チャンチャンチャチャ、チャンチャンチャンチャチャ。」
「あれれ……。」
「そこは左に動くの!全然ついてくることができて無いじゃないか!それじゃ運動会の日困るぞ!」先生は言いました。
「ちがーう!そこは左の手を挙げる!全然おかしいよ!」先生はまた言いました。女子達もうまくできない暗井を見て
「くすくすくす。くすくすくす。」と、ブチクスクスのごとく笑いました。
 「暗井!そこは行進!」タンゴ4兄弟では行進の場面があるのですが、暗井は行進で同じ方向の手と足が一緒に出るのです。本来は手と足は逆方向のが出なければならないのですが、暗井はそれができないのです。小心は一応行進はできるようですので、暗井は小心よりも運動音痴ということになるでしょう。
「体育の時間は、暗井は『タンゴ4兄弟』の特訓だ!」暗井もタンゴ4兄弟の特訓になってしまいました。他のクラスメートはそれを聞いてざまあみろと思いました。女子もそういう心を持つのでした。

 「暗井、小心、こっちに来なさい。二人ともタンゴ4兄弟の特訓だ。」次の体育の授業、暗井も小心も校庭のはしっこでタンゴ4兄弟の特訓になりました。二人とも難しいことをするのでものすごい苦痛です。本番の運動会よりも練習の方がきついです。(本番運動会は一回で終わるので)みんなうまくできない二人を笑いました。そして、うまくできない踊りを真似する人もいました。暗井も小心もうんと笑われて、まるでお笑いになったような気分ですごく嫌な恥ずかしい気分になりました。それでも特訓は続きます。しかし、二人ともちっともうまくなりません。運動音痴というのものはそういうものです。
 しかしまだ、教えるのが先生なので運が良い方です。これが生徒が教えることになると、ちっともうまくできない奴に嫌になって、そこから怒りの感情が発生し、いじめになることも多いからです。嫌になった先生からいじめられる可能性もありますが……。
 小心者の小心は
「なんで世の中に運動会なんていうものがあるのだろう……。無ければいいのに……。」と思い始めました。しかしあるものはしょうがありません。筆者も「なんでこの世に運動会なんてものがあるのだろう?」と思いましたが答えは出ませんでした。それで小心は学校が終わったので家に帰りました。
「5時のニュース。の時間です。今日のニュースです。・・・で中学三年生の少年Aが逮捕されました。」
 「これだ!」小心太郎は思いました。
「『・・・・・・』って手紙を学校に送れば良いんだ!そうすれば運動会がなくなるかもしれない!」一旦はそう思ったのですが所詮(しょせん)は小心者、そんな手紙を送る勇気はありませんでした。小心太郎はどうすることもできませんでした。運動会の練習が苦痛です。逃げたいです。ですが逃げる方法が見つからず、ましてや当然、自殺する勇気など持ち合わせていない小心太郎でした。当然死にたくはありません。小心はあきらめるしかありませんでした。
 「ミュージックスタート!」
「♪チャンチャンチャチャ、チャンチャンチャンチャチャ。」今日もタンゴ4兄弟の特訓です。
「やる気あるのか?!」小心も暗井も体育の先生にそう言われました。やる気はありません。仮にやる気があったらちょっとはうまくなるものでしょうか?それは分かりませんが、二人ともちっともうまくなりませんでした。怒った体育の先生は、
「二人とも、放課後もタンゴ4兄弟の特訓!」と言い放ちました。これはまさに地獄です。
 放課後、小心と暗井は体育準備室の前に呼ばれました。
「はい。タンゴ4兄弟の特訓!ミュージックスタート!」
「♪チャンチャンチャチャ、チャンチャンチャンチャチャ。」「♪チャンチャンチャチャ、チャンチャンチャンチャチャ。」二人ともこの音楽を聴くだけで嫌です。苦痛です。いってみれば地獄です。おまけに小心も暗井もお互いのことをすごく嫌っていました。小心は気持ち悪い男子だし、暗井はものすごいブスでおまけに臭いからです。お互いになんでこいつと練習しなければならないんだと思い、苦痛がさらに増していました。
 「小心、じゃーなー。あははははは!」笑いながら帰るクラスメイト達。みんな二人のことを「ざまあみろ」と思っています。筆者も経験がありますが中学生とは残酷なものです。
「ああ、他の人はもう帰宅できるんだ……。うらやましいな……。」二人ともそう思いました。帰りたければうまく踊ればいいのですが、二人ともうまく踊ることはできませんでした。
「どうすればうまく踊ることができるんだろう?作者さん、教えてくださーい。」小心はそう言いましたが、運動音痴で運動の知識もない作者に聞いても無駄です。体育の先生に聞きなさい。

 小心も暗井もすごく苦労しています。中学生も色々と大変なのです。職種にもよりますが会社員よりも大変(筆者の経験より)です。学校行事がますます生徒達を苦しめているという事実がここにあります。特に中学生は義務教育のため中退(逃亡)できないのでもっとも大変です。高校生は嫌になったと言って中退する人もいるのですから。

               その48おわり        その49につづきます



共謀罪の法律が成立しちゃったので共謀罪の法律対策として2017年6月25日一部文章を削除致しました。ご了承下さい  


Posted by 樹廊 臣 at 00:19Comments(1)小説『中学生も色々と』