2016年09月22日
ウソバス…たつのおとし号
某美人画家さんのブログで海の生物の
「タツノオトシゴ」を「たつのおとし号」だと思っていた
という記事を見まして、思い浮かんだのが↓です。

駒ヶ根駅前の伊那バス23530号車たつのおとし号
日野ブルーリボンⅡというバス(LKG-KV234L3)
※このバスの表示はウソですw
駒ヶ根から辰野へ行く「辰野お年号」(「たつのおとし号」)です。
ウソです。
駒ヶ根から辰野へ行くバスはかなり前に廃止になりました。
一度、辰野駅から駒ヶ根駅まで乗り通したことがありましたが
その時すでにがらがらでした。当時は伊那バスにも
キュービック(P-LV314K)がいて、それに乗っていきました。
辰野ー駒ヶ根線のバス、懐かしいな。
「タツノオトシゴ」を「たつのおとし号」だと思っていた
という記事を見まして、思い浮かんだのが↓です。

駒ヶ根駅前の伊那バス23530号車たつのおとし号
日野ブルーリボンⅡというバス(LKG-KV234L3)
※このバスの表示はウソですw
駒ヶ根から辰野へ行く「辰野お年号」(「たつのおとし号」)です。
ウソです。
駒ヶ根から辰野へ行くバスはかなり前に廃止になりました。
一度、辰野駅から駒ヶ根駅まで乗り通したことがありましたが
その時すでにがらがらでした。当時は伊那バスにも
キュービック(P-LV314K)がいて、それに乗っていきました。
辰野ー駒ヶ根線のバス、懐かしいな。
タグ :バスネタ
2016年09月22日
ミニカー紹介…初代トヨタパッソ
おはようございます。この記事は予約投稿です。
しばらくミニカー紹介は朝の5:30分の発表で予約投稿しようと思います。
今回紹介するミニカーは初代トヨタパッソのトミカです。
中国製で車の裏に2004の刻印があります。

♪パッソプチプチ プチトヨタ~
トヨタ最小プチトヨタ~
というCMソングで登場した
初代トヨタパッソのトミカです。
トヨタ最小ですが、このトミカは1/57でちょうど良い大きさです。
荷台のバックドアが開きます。バックドアのガラスは抜けていません。
そしてこれ、赤い車ですが、テールランプは色合いの違う、
もっと濃い赤で色が入れてあり、出来は良いです。
内装色は肌色です。実車がコラムシフト車であるため、
ギアレバーはありません。ダッシュボードはありますが
ダッシュボードやメーター周りの作りは簡略化されています。
赤が似合うトミカでした。
しばらくミニカー紹介は朝の5:30分の発表で予約投稿しようと思います。
今回紹介するミニカーは初代トヨタパッソのトミカです。
中国製で車の裏に2004の刻印があります。
♪パッソプチプチ プチトヨタ~
トヨタ最小プチトヨタ~
というCMソングで登場した
初代トヨタパッソのトミカです。
トヨタ最小ですが、このトミカは1/57でちょうど良い大きさです。
荷台のバックドアが開きます。バックドアのガラスは抜けていません。
そしてこれ、赤い車ですが、テールランプは色合いの違う、
もっと濃い赤で色が入れてあり、出来は良いです。
内装色は肌色です。実車がコラムシフト車であるため、
ギアレバーはありません。ダッシュボードはありますが
ダッシュボードやメーター周りの作りは簡略化されています。
赤が似合うトミカでした。
タグ :ミニカー
2016年09月22日
小説『中学生も色々と』その54
おはようございます。この記事は予約投稿です。
しばらく小説は朝の5:25分の発表で予約投稿しようと思います。
私の作った小説『中学生も色々と』第54話(その54)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業等は
実在のものとは一切関係ありません。
樹廊臣物語中学生シリーズ
中学生も色々と
その54「苑中の鎌霧くん」
前回苑内中で見つけた男の子と女の子の中間のお友達、鎌霧(かまぎり)くん。女装している「男の娘」ですが悪い人ではなさそうです。
「鎌霧くんの女装って、学校公認なの?」からちゃんが聞きました。鳩野さんが、
「うん、公認公認。学校ん中じゃ有名だよ。」と言いました。
「先輩とか、先生とか、どう見てるの?」からちゃんが聞きました。鳩野さん曰く
「うーん。普通だね。」とのこと。男の娘も受け入れる苑内中。
「でもさ、鎌霧くんて、私同じクラスだから分かるけど、いい人だよ。」こでなずさんが言いました。
「ありがとうこでなずさん、そう言ってくれて。」鎌霧くんは言いました。こでなずさんは
「ううん、ほんとほんと。鎌霧くんいい人だと思うもん。男らしくはないけど優しくてさ。」と言いました。
「確かに男らしくはないね。」鎌霧くんは赤くなって言いました。
「でも、かわいいね。頭についてるピンクのリボンも、苑中の女の子用制服もよく似合ってる。」ひな乃ちゃんが言いました。鎌霧くんはもっと赤くなって
「ありがとうひな乃さん。似合うって言ってくれて。」と言いました。からちゃんは、
「それにしても、本当に苑中ははだしが流行ってるんだね。こでなずさんも鳩野さんもはだしだし、鎌霧くんまではだしじゃない。」と、言いました。そして、お里さん、
「私も靴履いてない。私も仲間!」と、裸足のかわいい足を見せて言いました。
お里さんは、
「ところで鎌霧くん。さっき挟んだ足は大丈夫?」と聞きました。鎌霧くんは
「山百合先生に手当てしてもらったから大丈夫。」と、赤くなって言いました。お里さんはそんな鎌霧くんの顔を見て、
「お顔真っ赤じゃない。大丈夫?お熱有るんじゃないん?心配やわあ。」と言って鎌霧くんのおでこに手を当てたのです。それがいけなかった。
「ププッ!」鎌霧くんは真っ赤になって鼻血を出しました。「ブーッ」ではなくて「ププッ」と、かわいい鼻血の出し方です。
「あっ!鼻血!大変!」お里さんは鎌霧くんの後頭部に左手を当て、右手で鎌霧くんの鼻にティッシュを当てました。そうしたら鎌霧くんもっと赤面!
「お里さん、慣れてるね。」ひな乃ちゃんが言いました。お里さん曰く、
「私、保健委員だから。」とのことでした。山百合先生が、
「あらあら。鎌霧くん大丈夫?」と、手当てしました。
「鎌霧くん、かわいい女の子達に囲まれて興奮しちゃったの?」山百合先生は鎌霧くんにそう言いました。鎌霧くんはうなずきました。
「かわいいー。鎌霧くん!」ひな乃ちゃんは言いました。鎌霧くんは、お里さんに
「お里さん、どうしてこんなに私に優しくしてくれるの?」と聞きました。お里さんは、
「え?そんなに優しいかな?私。」と言いました。鎌霧くんは
「優しいですよー。」と言います。お里さんは
「えー。ただ私は適当に動いているだけです。」と笑って言いました。
「そろそろ部活の時間だ。」鎌霧くんは鼻血が止まった頃言いました。
「部活?何部?」お里さんは尋ねました。
「管弦楽部。」鎌霧くんは言いました。からちゃんは
「中学で管弦楽部って珍しいんじゃ……。」と言いました。山百合先生は、
「苑中じゃあ、部活は音楽部とサッカー部に力を入れてるからね。音楽部は、管弦楽、吹奏楽、合唱部、バンド部とあるよ。」と言いました。
みんなはとりあえず部活に行くという鎌霧くんについていくことにしました。管弦楽を聴いてみたかったのです。鎌霧くん、手にはバイオリンを持っています。バイオリンは中学に入ってから始めたのだそうです。
「鎌霧くん、そのかっこのまま部活に行くん?」からちゃんが聞きました。鎌霧くんは
「うん、気持ちいいもの。」と、言います。鎌霧くん、スカートとベスト姿で裸足。おまけに頭にはピンクのリボンをつけたまま管弦楽部の練習場へ行きます。今日の管弦楽部の練習場は野外の森の中(五棟校舎の隣)にある音楽部屋外練習場です。
「私たち部外者が見物しててもいいの?」ひな乃ちゃんが鎌霧くんに聞きました。鎌霧くんは、
「外の練習場でやるのは見物OKだよ。近所の人とか聞きに来てるし。見物自由です。」と言いました。
「音楽部屋外練習場」ここだけ森が切り開かれています。元は校舎があったところだそうです。練習場のはじっこにはこわれたサニートラックの草ヒロと、黄緑色に水色の線を巻いたJR貨物コンテナの物置があります。なるほど、近所のおじいさんやおばあさんが草の上に座って見物に来ています。
「よろしくお願いします。」鎌霧くんは自然な感じで、あのかっこうのまま管弦楽部メンバーの中に入っていきました。管弦楽部のメンバーは20人くらい。思ったより小振りな部活です。これも少子化の影響です。指揮者は、練習場奥の切り株の上に立ちます。それが指揮台です。
鎌霧くん、バイオリンは中学に入ってから始めたとは言っていたものの、それが上手い(うまい)上手い。上手(じょうず)にバイオリンを弾きこなすのです。
「わーっ。結構上手。鎌霧くんて。」ひな乃ちゃんは意外にも感動してしまいました。結局みんな、17:00に管弦楽の部活が終わるまで聞き入ってしまいました。
「鎌霧くん。良かったよ。」みんなが言いました。そしたら鎌霧くんまた真っ赤になりました。
「じゃあ、私たち帰るわ。」お里さん、からちゃん、ひな乃ちゃん、の三人は帰り支度を始めました。お里さんは鎌霧くんに
「鎌霧くん。」と声をかけました。鎌霧くんはまた真っ赤になりました。
「何ですの?お里さん。」
「鎌霧くん、私今日ここへ来たこと、そして鎌霧くんとお友達になったことは秘密にして。」
「なんで?」
「私の行ってる南中じゃね、他の学校の人と接触したり、ましてや友達になるの、厳禁なの。校則でね。だから私が苑中に来たなんてことが南中にばれたら大変なことになるの。だからお願いね。私がここへ来たのも、苑中の人とも接触したのも秘密ね!」
「うん。秘密ね。南中は大変だねえ。」鎌霧くんは赤い顔で言いました。鎌霧くん、こでなずさん、鳩野さんの苑中三人組は他の学校の三人をバス停まで見送ります。田上バスターミナル行きの田上バス(日産ディーゼル4R104というバス)が来ました。
「じゃあね。今日もありがとう。」お里さんは紙袋の中に今朝着てきた南中の制服を入れ、あのセーラー服姿でバスに乗ります。
「じゃあね。お里さん。」鎌霧くんは真っ赤な顔で手を振りました。
「ガーッ。」と横開きの中扉が閉まり、
「ウィーン。」とバスは走り去っていきました。鎌霧くんは走り去るバスを見つめていました。
「鎌霧くん、行こうか。」こでなずさんと鳩野さんが声をかけると鎌霧くんは真っ赤な顔で気絶しそうになっていました。
「鎌霧くん。もしかして……。」こでなずさんが鎌霧くんの顔を見ると、鎌霧くんの目が
「す き」と言う目になっています。鳩野さんが、
「もしかして鎌霧くん!お里さんのことを!」と言うと鎌霧くん、
「鳩野さん、何言ってるん!お里さんのことなんて全然好きじゃないよ!」と、慌てて言いました。鳩野さんは、
「あー。まだ『好き』なんて言ってないよ。罠にかかったな!」なんて言いました。鎌霧くんは真っ赤です。鳩野さんは
「鎌霧くん、お里さんのこと好きになったんでしょう。」と言いました。こでなずさんは、
「もうおよしよ、鳩野ちゃん。」と言ってくれましたが、鎌霧くんは
「いいよこでなずさん。だって、鳩野さんが言うの、本当なんだから……。」と言いました。鎌霧くん、
「す き」と言う目で、
「私、お里さんに一目惚れしちゃったの。だって、優しくてかわいくて……。ああーっ!」と言いました。鎌霧くんはお里さんに恋してしまいました。これは大変大変。こでなずさんは何も言うことができなくなり、鳩野さんは
「そっか、応援するからね。」と言いました。
帰宅した鎌霧くん。夜ベッドの中でネグリジェ姿で、
「ああ、お里さん、お里さん。なんてかわいいんだ……。大好き……。」と、悶々(もんもん)としていました。お里さんに片思いしている鎌霧くんの恋はどうなるのでしょうか?鎌霧くんの恋話はずっと先に掲載する予定です。
次回はからちゃんの学校、中中の遠足のお話です。
その54おわり その55につづきます
しばらく小説は朝の5:25分の発表で予約投稿しようと思います。
私の作った小説『中学生も色々と』第54話(その54)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業等は
実在のものとは一切関係ありません。
樹廊臣物語中学生シリーズ
中学生も色々と
その54「苑中の鎌霧くん」
前回苑内中で見つけた男の子と女の子の中間のお友達、鎌霧(かまぎり)くん。女装している「男の娘」ですが悪い人ではなさそうです。
「鎌霧くんの女装って、学校公認なの?」からちゃんが聞きました。鳩野さんが、
「うん、公認公認。学校ん中じゃ有名だよ。」と言いました。
「先輩とか、先生とか、どう見てるの?」からちゃんが聞きました。鳩野さん曰く
「うーん。普通だね。」とのこと。男の娘も受け入れる苑内中。
「でもさ、鎌霧くんて、私同じクラスだから分かるけど、いい人だよ。」こでなずさんが言いました。
「ありがとうこでなずさん、そう言ってくれて。」鎌霧くんは言いました。こでなずさんは
「ううん、ほんとほんと。鎌霧くんいい人だと思うもん。男らしくはないけど優しくてさ。」と言いました。
「確かに男らしくはないね。」鎌霧くんは赤くなって言いました。
「でも、かわいいね。頭についてるピンクのリボンも、苑中の女の子用制服もよく似合ってる。」ひな乃ちゃんが言いました。鎌霧くんはもっと赤くなって
「ありがとうひな乃さん。似合うって言ってくれて。」と言いました。からちゃんは、
「それにしても、本当に苑中ははだしが流行ってるんだね。こでなずさんも鳩野さんもはだしだし、鎌霧くんまではだしじゃない。」と、言いました。そして、お里さん、
「私も靴履いてない。私も仲間!」と、裸足のかわいい足を見せて言いました。
お里さんは、
「ところで鎌霧くん。さっき挟んだ足は大丈夫?」と聞きました。鎌霧くんは
「山百合先生に手当てしてもらったから大丈夫。」と、赤くなって言いました。お里さんはそんな鎌霧くんの顔を見て、
「お顔真っ赤じゃない。大丈夫?お熱有るんじゃないん?心配やわあ。」と言って鎌霧くんのおでこに手を当てたのです。それがいけなかった。
「ププッ!」鎌霧くんは真っ赤になって鼻血を出しました。「ブーッ」ではなくて「ププッ」と、かわいい鼻血の出し方です。
「あっ!鼻血!大変!」お里さんは鎌霧くんの後頭部に左手を当て、右手で鎌霧くんの鼻にティッシュを当てました。そうしたら鎌霧くんもっと赤面!
「お里さん、慣れてるね。」ひな乃ちゃんが言いました。お里さん曰く、
「私、保健委員だから。」とのことでした。山百合先生が、
「あらあら。鎌霧くん大丈夫?」と、手当てしました。
「鎌霧くん、かわいい女の子達に囲まれて興奮しちゃったの?」山百合先生は鎌霧くんにそう言いました。鎌霧くんはうなずきました。
「かわいいー。鎌霧くん!」ひな乃ちゃんは言いました。鎌霧くんは、お里さんに
「お里さん、どうしてこんなに私に優しくしてくれるの?」と聞きました。お里さんは、
「え?そんなに優しいかな?私。」と言いました。鎌霧くんは
「優しいですよー。」と言います。お里さんは
「えー。ただ私は適当に動いているだけです。」と笑って言いました。
「そろそろ部活の時間だ。」鎌霧くんは鼻血が止まった頃言いました。
「部活?何部?」お里さんは尋ねました。
「管弦楽部。」鎌霧くんは言いました。からちゃんは
「中学で管弦楽部って珍しいんじゃ……。」と言いました。山百合先生は、
「苑中じゃあ、部活は音楽部とサッカー部に力を入れてるからね。音楽部は、管弦楽、吹奏楽、合唱部、バンド部とあるよ。」と言いました。
みんなはとりあえず部活に行くという鎌霧くんについていくことにしました。管弦楽を聴いてみたかったのです。鎌霧くん、手にはバイオリンを持っています。バイオリンは中学に入ってから始めたのだそうです。
「鎌霧くん、そのかっこのまま部活に行くん?」からちゃんが聞きました。鎌霧くんは
「うん、気持ちいいもの。」と、言います。鎌霧くん、スカートとベスト姿で裸足。おまけに頭にはピンクのリボンをつけたまま管弦楽部の練習場へ行きます。今日の管弦楽部の練習場は野外の森の中(五棟校舎の隣)にある音楽部屋外練習場です。
「私たち部外者が見物しててもいいの?」ひな乃ちゃんが鎌霧くんに聞きました。鎌霧くんは、
「外の練習場でやるのは見物OKだよ。近所の人とか聞きに来てるし。見物自由です。」と言いました。
「音楽部屋外練習場」ここだけ森が切り開かれています。元は校舎があったところだそうです。練習場のはじっこにはこわれたサニートラックの草ヒロと、黄緑色に水色の線を巻いたJR貨物コンテナの物置があります。なるほど、近所のおじいさんやおばあさんが草の上に座って見物に来ています。
「よろしくお願いします。」鎌霧くんは自然な感じで、あのかっこうのまま管弦楽部メンバーの中に入っていきました。管弦楽部のメンバーは20人くらい。思ったより小振りな部活です。これも少子化の影響です。指揮者は、練習場奥の切り株の上に立ちます。それが指揮台です。
鎌霧くん、バイオリンは中学に入ってから始めたとは言っていたものの、それが上手い(うまい)上手い。上手(じょうず)にバイオリンを弾きこなすのです。
「わーっ。結構上手。鎌霧くんて。」ひな乃ちゃんは意外にも感動してしまいました。結局みんな、17:00に管弦楽の部活が終わるまで聞き入ってしまいました。
「鎌霧くん。良かったよ。」みんなが言いました。そしたら鎌霧くんまた真っ赤になりました。
「じゃあ、私たち帰るわ。」お里さん、からちゃん、ひな乃ちゃん、の三人は帰り支度を始めました。お里さんは鎌霧くんに
「鎌霧くん。」と声をかけました。鎌霧くんはまた真っ赤になりました。
「何ですの?お里さん。」
「鎌霧くん、私今日ここへ来たこと、そして鎌霧くんとお友達になったことは秘密にして。」
「なんで?」
「私の行ってる南中じゃね、他の学校の人と接触したり、ましてや友達になるの、厳禁なの。校則でね。だから私が苑中に来たなんてことが南中にばれたら大変なことになるの。だからお願いね。私がここへ来たのも、苑中の人とも接触したのも秘密ね!」
「うん。秘密ね。南中は大変だねえ。」鎌霧くんは赤い顔で言いました。鎌霧くん、こでなずさん、鳩野さんの苑中三人組は他の学校の三人をバス停まで見送ります。田上バスターミナル行きの田上バス(日産ディーゼル4R104というバス)が来ました。
「じゃあね。今日もありがとう。」お里さんは紙袋の中に今朝着てきた南中の制服を入れ、あのセーラー服姿でバスに乗ります。
「じゃあね。お里さん。」鎌霧くんは真っ赤な顔で手を振りました。
「ガーッ。」と横開きの中扉が閉まり、
「ウィーン。」とバスは走り去っていきました。鎌霧くんは走り去るバスを見つめていました。
「鎌霧くん、行こうか。」こでなずさんと鳩野さんが声をかけると鎌霧くんは真っ赤な顔で気絶しそうになっていました。
「鎌霧くん。もしかして……。」こでなずさんが鎌霧くんの顔を見ると、鎌霧くんの目が
「す き」と言う目になっています。鳩野さんが、
「もしかして鎌霧くん!お里さんのことを!」と言うと鎌霧くん、
「鳩野さん、何言ってるん!お里さんのことなんて全然好きじゃないよ!」と、慌てて言いました。鳩野さんは、
「あー。まだ『好き』なんて言ってないよ。罠にかかったな!」なんて言いました。鎌霧くんは真っ赤です。鳩野さんは
「鎌霧くん、お里さんのこと好きになったんでしょう。」と言いました。こでなずさんは、
「もうおよしよ、鳩野ちゃん。」と言ってくれましたが、鎌霧くんは
「いいよこでなずさん。だって、鳩野さんが言うの、本当なんだから……。」と言いました。鎌霧くん、
「す き」と言う目で、
「私、お里さんに一目惚れしちゃったの。だって、優しくてかわいくて……。ああーっ!」と言いました。鎌霧くんはお里さんに恋してしまいました。これは大変大変。こでなずさんは何も言うことができなくなり、鳩野さんは
「そっか、応援するからね。」と言いました。
帰宅した鎌霧くん。夜ベッドの中でネグリジェ姿で、
「ああ、お里さん、お里さん。なんてかわいいんだ……。大好き……。」と、悶々(もんもん)としていました。お里さんに片思いしている鎌霧くんの恋はどうなるのでしょうか?鎌霧くんの恋話はずっと先に掲載する予定です。
次回はからちゃんの学校、中中の遠足のお話です。
その54おわり その55につづきます
タグ :『中学生も色々と』