2016年09月19日
ミニカー紹介…4代目いすゞエルフ中期型アート引越
今回紹介するミニカーは4代目いすゞエルフ中期型
アート引越センターのトミカです。日本製です。
第2ミニカー倉庫から出てきたものです。

ナンバーはELF。お手製の検査商標は緑の1月。
アート引越センターの引っ越しトラックのトミカです。
4代目いすゞエルフ中期型の顔をうまく表現しています。
写真のように箱(ボディ)が上下に動きます。
なお、箱の中は上下に動くアームが入っているため
箱のドアは開きません。中をうかがい知ることはできません。
キャビン(人が乗るところ)の内装の中は作られていません。
空っぽのキャビンです。
スケールは1/78で、3トントラックとしては
手頃な大きさのトミカでした。
アート引越センターのトミカです。日本製です。
第2ミニカー倉庫から出てきたものです。
ナンバーはELF。お手製の検査商標は緑の1月。
アート引越センターの引っ越しトラックのトミカです。
4代目いすゞエルフ中期型の顔をうまく表現しています。
写真のように箱(ボディ)が上下に動きます。
なお、箱の中は上下に動くアームが入っているため
箱のドアは開きません。中をうかがい知ることはできません。
キャビン(人が乗るところ)の内装の中は作られていません。
空っぽのキャビンです。
スケールは1/78で、3トントラックとしては
手頃な大きさのトミカでした。
タグ :ミニカー
2016年09月19日
小説『中学生も色々と』その51
夜も遅くにこんばんは。
私の作った小説『中学生も色々と』第51話(その51)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業等は
実在のものとは一切関係ありません。
樹廊臣物語中学生シリーズ
中学生も色々と
その51「今日は中一の運動会」
9月17日の土曜日は中中の運動会です。今日はその当日です。空はすっきりと晴れ渡り絶交の運動会日和です。中には雨乞いをしていた人もいるようでしたけど、雨乞いの効果はまったくありませんでしたね。なお、2年6組は赤組です。
「それでは運動会の歌の合唱。」
「そーらーは晴れてるー、良いーてーんーきー。うれしいー、たのしいー、うーんどうかいー。今日のためーにーれんしゅーがんばったー。ラララー、ラララー。」こんな歌をみんなで歌います。小心太郎は
「運動会なんて、うれしくも楽しくも無いやい。雨降っちまえ!」と、心の中で思いました。口には出すことはできません。
運動が苦手な小心は、運動会でのダンス「タンゴ4兄弟」をうまく踊ることができず、毎日特訓させられていました。同じクラスの暗井というすごいブスの運動音痴と一緒に……。どうしてもうまく踊ることができずに苦労しました。すごーくいやでした。嫌で嫌で、運動会なんて中止になってしまえと思いました。しかしこうやって運動会の日はやって来ました。小心にとって、運動会当日よりも運動会の練習の方が苦痛ではありましたが。
「そうだ!今日を乗り越えれば運動会の嫌なことから解放されるんだ!」小心はそう気づき、心が楽になりました。
今日は不良の渡利君も運動会観戦席に来ていました。
「今日は運動会だから楽しくやろうぜ。」なんて言いながら……。
まず一年生の最初の出場競技は徒競走です。小心はこれがすごく嫌です。なぜならビリになるからです。
「よーいドン!」
「はあはあはあ……。」小心は一生懸命走りましたがどんどん抜かされて離されていきます。結果はビリでした。恥ずかしいです。だから徒競走嫌です。
しかし、注目すべきはたぬきなので走るの速い狸山さんの活躍です。
「おーっ!狸山速い!さすがたぬき!野生に目覚めたか!」
「ピュー!」立派なしっぽをユサユサさせながらみるみるうちに一位になりました。さすがたぬきです。
「狸山いいなあ……。」小心太郎はつぶやきました。
次に小心、一年が出場する競技は棒倒しです。これは長さ3mくらいの木の棒を大勢で取り囲んで守り、敵チームがその棒にしがみついて棒を倒すというやつです。これも小心太郎は嫌いです。小心は棒の周りで円陣を組んで棒を守る役なのですが、敵役が来た時にもみくちゃにされ、棒に登るための踏み台にされてしまうからです。小学校の時はどさくさに紛れて殴られたこともあります。今回は、敵役が来て頭を踏んづけられて散々な目に遭いまして、さらには負けてしまいました。なので小心は棒倒しも嫌いなのです。しかしこの棒倒しで活躍したのが不良の渡利君でした。結構良く守ってくれたのでした。
そしていよいよ、一番嫌なダンス、「タンゴ4兄弟」の時間が迫って参りました。小心はすごく憂鬱、はっきり言って嫌な時間です。
「タンゴ4兄弟嫌だ……。体育の先生はなんでこんな物を考えたのだろう。」
「そもそも、なんで『タンゴ4兄弟』という曲があるのだろう。」
「それよりも何よりも、なんで運動会などという迷惑な学校行事があるのだろう。」
「学校に学校行事というものは必要なのだろうか?」
「そもそも学校行事というものを誰が発明したのだろうか?」
「学校行事が有るということは学校行事は学校に必要なものなのだろう。」
「だいたいなんで学校という物があるのだろう。」
「世の中に学校なんて無ければいいのに、誰が学校を発明したのだろう。」
「学校はなんで存続しているのだろう。」
「学校に来なくても良い方法はないだろうか。」
「不良の渡利君は学校に来なんでいるのに、どうしてぼくは学校に来ているのだろう。」
「ぼくは学校に来ているというのは、学校で何をするためなのだろう。」
「学校は何のためにあるのだろう。」
「ぼくはなんのために学校に来ているのだろう。」
「ぼくは何のために生きているのだろう。」
「人間は何のために生きているのだろう。」小心はどんどんと哲学の世界に入って行きました。
一方、小心と一緒に「タンゴ4兄弟」ができなかった暗井不機味も一番嫌な時間が近付いてきました。暗井はすごく憂鬱、はっきり言って嫌です。暗井は……。
「チチンプイプイ……タンゴ4兄弟がうまくできますように。」
「チチンプイプイ……これ以上緊張しませんように。」
「チチンプイプイ……タンゴ4兄弟で失敗しませんように。」
「チチンプイプイ……みんなに笑われませんように。」
「チチンプイプイ……少なくとも小心よりは上手にできますように。小心に勝ちますように!」暗井はおまじないの世界に入って行きました。
「次は、一年生のダンス。『タンゴ4兄弟』です。」いよいよタンゴ4兄弟の時間になってしまいました。小心も暗井もドキドキです。タンゴ4兄弟ダンススタートです。
「ミュージックスタート!」
「♪チャンチャンチャチャ、チャンチャンチャンチャチャ。一番下は4男……。」どんどんと進むCD。なんとか踊る小心と暗井。普通に踊ることのできるその他大勢。
「♪チャンチャンチャチャ、チャンチャンチャンチャチャ。タンゴ4兄弟!タンゴ!」やっと終わりました。
結果的には、小心はうまく踊ることができました。特訓の成果があったのでしょうか?暗井もうまく踊ることできました。特訓の成果があったのでしょうか?
暗井は、
「うまく踊ることができて良かった。かんどー。」と、感動し、
「うううしくしくしく。」と、感動のため涙を流しました。
小心は、
「良かった、終わった……。」と、安堵の涙を流しました。全く感動してはいません。
「タンゴ4兄弟、良かったか?」小心はクラスメートにそう尋ねられました。しかし小心は
「良くなかった。」と言いました。クラスメートは
「ならなんだ。その涙は。感動の涙じゃないのか?」と言いました。小心は
「感動なんてしてない。タンゴ4兄弟、すごく嫌だった。嫌なことが終わってほっとした涙だよ。」と言いました。クラスメートは
「つまんねーやつ!」と言いました。小心は思いました。
「つまんなくったっていいのです!嫌なタンゴ4兄弟が終われば!」と。それと同時に、
「この運動会のこの数分間(運動会本番)のためにあれだけ特訓させられて苦労して、嫌な思いもしたのか?!もういやだー!タンゴ4兄弟のダンスなんて嫌いだー!」と、すごく嫌な気分になった小心でした。さて、小心は感動しないまま運動会は続きます。
次は綱引きです。力は使うが、そんなに技術や難しいと言ったことのない、気楽に取り組める種目だと思われる綱引きです。不良の渡利君が張り切っちゃって、
「おーいみんな、勝ちいこうぜ!」と、率先していました。結果は赤(2年6組)の勝ち。渡利君は、
「オレががんばったからだぜ!」なんて言っていました。
綱引きのお次は、中部中の隣にある中央保育園の園児達が中中の運動会に招待されました。中央保育園の園児達によるお遊戯です。
「次は中央保育園の園児によるカップメンダンスです。」
「♪今夜のおかずはカップメーン。とんこつみそあじカップメーン。カップ麺ー、カップ麺ー。明日のおかずもカップメーン……。」
「保育園ちっちゃくてかわいいねえ。」
「ほんと、かわいい。」
「でもこの中から将来不良とか出てくるんだろうな。」まったくですね。この頃はかわいい保育園児でも、将来は不良になる。そう言った未来をこの時はまだ想像することができません。しかし、この保育園のダンスを見てみると、うまくできない園児がいます。
「まるで小心だー。」保育園児の中にも小心のようにうまく踊ることができない園児がいるものなのでした。
そして最終種目は紅白対抗の400mリレーです。走るの速い狸山さんの活躍を期待したいところです。小心太郎は当然、このリレーに参加するわけもないので、気楽に見ることができます。
「狸山ーがんばれー!」篠口先生も声をかけます。
「400mリレー、赤組、勝利ー!」狸山さんのおかげで赤組はリレーでも勝ちました。この運動会、最終的には2年6組の赤は勝ってめでたしでした。
その51おわり その52につづきます
私の作った小説『中学生も色々と』第51話(その51)です。
このお話はフィクションであり、登場する人物、団体、企業等は
実在のものとは一切関係ありません。
樹廊臣物語中学生シリーズ
中学生も色々と
その51「今日は中一の運動会」
9月17日の土曜日は中中の運動会です。今日はその当日です。空はすっきりと晴れ渡り絶交の運動会日和です。中には雨乞いをしていた人もいるようでしたけど、雨乞いの効果はまったくありませんでしたね。なお、2年6組は赤組です。
「それでは運動会の歌の合唱。」
「そーらーは晴れてるー、良いーてーんーきー。うれしいー、たのしいー、うーんどうかいー。今日のためーにーれんしゅーがんばったー。ラララー、ラララー。」こんな歌をみんなで歌います。小心太郎は
「運動会なんて、うれしくも楽しくも無いやい。雨降っちまえ!」と、心の中で思いました。口には出すことはできません。
運動が苦手な小心は、運動会でのダンス「タンゴ4兄弟」をうまく踊ることができず、毎日特訓させられていました。同じクラスの暗井というすごいブスの運動音痴と一緒に……。どうしてもうまく踊ることができずに苦労しました。すごーくいやでした。嫌で嫌で、運動会なんて中止になってしまえと思いました。しかしこうやって運動会の日はやって来ました。小心にとって、運動会当日よりも運動会の練習の方が苦痛ではありましたが。
「そうだ!今日を乗り越えれば運動会の嫌なことから解放されるんだ!」小心はそう気づき、心が楽になりました。
今日は不良の渡利君も運動会観戦席に来ていました。
「今日は運動会だから楽しくやろうぜ。」なんて言いながら……。
まず一年生の最初の出場競技は徒競走です。小心はこれがすごく嫌です。なぜならビリになるからです。
「よーいドン!」
「はあはあはあ……。」小心は一生懸命走りましたがどんどん抜かされて離されていきます。結果はビリでした。恥ずかしいです。だから徒競走嫌です。
しかし、注目すべきはたぬきなので走るの速い狸山さんの活躍です。
「おーっ!狸山速い!さすがたぬき!野生に目覚めたか!」
「ピュー!」立派なしっぽをユサユサさせながらみるみるうちに一位になりました。さすがたぬきです。
「狸山いいなあ……。」小心太郎はつぶやきました。
次に小心、一年が出場する競技は棒倒しです。これは長さ3mくらいの木の棒を大勢で取り囲んで守り、敵チームがその棒にしがみついて棒を倒すというやつです。これも小心太郎は嫌いです。小心は棒の周りで円陣を組んで棒を守る役なのですが、敵役が来た時にもみくちゃにされ、棒に登るための踏み台にされてしまうからです。小学校の時はどさくさに紛れて殴られたこともあります。今回は、敵役が来て頭を踏んづけられて散々な目に遭いまして、さらには負けてしまいました。なので小心は棒倒しも嫌いなのです。しかしこの棒倒しで活躍したのが不良の渡利君でした。結構良く守ってくれたのでした。
そしていよいよ、一番嫌なダンス、「タンゴ4兄弟」の時間が迫って参りました。小心はすごく憂鬱、はっきり言って嫌な時間です。
「タンゴ4兄弟嫌だ……。体育の先生はなんでこんな物を考えたのだろう。」
「そもそも、なんで『タンゴ4兄弟』という曲があるのだろう。」
「それよりも何よりも、なんで運動会などという迷惑な学校行事があるのだろう。」
「学校に学校行事というものは必要なのだろうか?」
「そもそも学校行事というものを誰が発明したのだろうか?」
「学校行事が有るということは学校行事は学校に必要なものなのだろう。」
「だいたいなんで学校という物があるのだろう。」
「世の中に学校なんて無ければいいのに、誰が学校を発明したのだろう。」
「学校はなんで存続しているのだろう。」
「学校に来なくても良い方法はないだろうか。」
「不良の渡利君は学校に来なんでいるのに、どうしてぼくは学校に来ているのだろう。」
「ぼくは学校に来ているというのは、学校で何をするためなのだろう。」
「学校は何のためにあるのだろう。」
「ぼくはなんのために学校に来ているのだろう。」
「ぼくは何のために生きているのだろう。」
「人間は何のために生きているのだろう。」小心はどんどんと哲学の世界に入って行きました。
一方、小心と一緒に「タンゴ4兄弟」ができなかった暗井不機味も一番嫌な時間が近付いてきました。暗井はすごく憂鬱、はっきり言って嫌です。暗井は……。
「チチンプイプイ……タンゴ4兄弟がうまくできますように。」
「チチンプイプイ……これ以上緊張しませんように。」
「チチンプイプイ……タンゴ4兄弟で失敗しませんように。」
「チチンプイプイ……みんなに笑われませんように。」
「チチンプイプイ……少なくとも小心よりは上手にできますように。小心に勝ちますように!」暗井はおまじないの世界に入って行きました。
「次は、一年生のダンス。『タンゴ4兄弟』です。」いよいよタンゴ4兄弟の時間になってしまいました。小心も暗井もドキドキです。タンゴ4兄弟ダンススタートです。
「ミュージックスタート!」
「♪チャンチャンチャチャ、チャンチャンチャンチャチャ。一番下は4男……。」どんどんと進むCD。なんとか踊る小心と暗井。普通に踊ることのできるその他大勢。
「♪チャンチャンチャチャ、チャンチャンチャンチャチャ。タンゴ4兄弟!タンゴ!」やっと終わりました。
結果的には、小心はうまく踊ることができました。特訓の成果があったのでしょうか?暗井もうまく踊ることできました。特訓の成果があったのでしょうか?
暗井は、
「うまく踊ることができて良かった。かんどー。」と、感動し、
「うううしくしくしく。」と、感動のため涙を流しました。
小心は、
「良かった、終わった……。」と、安堵の涙を流しました。全く感動してはいません。
「タンゴ4兄弟、良かったか?」小心はクラスメートにそう尋ねられました。しかし小心は
「良くなかった。」と言いました。クラスメートは
「ならなんだ。その涙は。感動の涙じゃないのか?」と言いました。小心は
「感動なんてしてない。タンゴ4兄弟、すごく嫌だった。嫌なことが終わってほっとした涙だよ。」と言いました。クラスメートは
「つまんねーやつ!」と言いました。小心は思いました。
「つまんなくったっていいのです!嫌なタンゴ4兄弟が終われば!」と。それと同時に、
「この運動会のこの数分間(運動会本番)のためにあれだけ特訓させられて苦労して、嫌な思いもしたのか?!もういやだー!タンゴ4兄弟のダンスなんて嫌いだー!」と、すごく嫌な気分になった小心でした。さて、小心は感動しないまま運動会は続きます。
次は綱引きです。力は使うが、そんなに技術や難しいと言ったことのない、気楽に取り組める種目だと思われる綱引きです。不良の渡利君が張り切っちゃって、
「おーいみんな、勝ちいこうぜ!」と、率先していました。結果は赤(2年6組)の勝ち。渡利君は、
「オレががんばったからだぜ!」なんて言っていました。
綱引きのお次は、中部中の隣にある中央保育園の園児達が中中の運動会に招待されました。中央保育園の園児達によるお遊戯です。
「次は中央保育園の園児によるカップメンダンスです。」
「♪今夜のおかずはカップメーン。とんこつみそあじカップメーン。カップ麺ー、カップ麺ー。明日のおかずもカップメーン……。」
「保育園ちっちゃくてかわいいねえ。」
「ほんと、かわいい。」
「でもこの中から将来不良とか出てくるんだろうな。」まったくですね。この頃はかわいい保育園児でも、将来は不良になる。そう言った未来をこの時はまだ想像することができません。しかし、この保育園のダンスを見てみると、うまくできない園児がいます。
「まるで小心だー。」保育園児の中にも小心のようにうまく踊ることができない園児がいるものなのでした。
そして最終種目は紅白対抗の400mリレーです。走るの速い狸山さんの活躍を期待したいところです。小心太郎は当然、このリレーに参加するわけもないので、気楽に見ることができます。
「狸山ーがんばれー!」篠口先生も声をかけます。
「400mリレー、赤組、勝利ー!」狸山さんのおかげで赤組はリレーでも勝ちました。この運動会、最終的には2年6組の赤は勝ってめでたしでした。
その51おわり その52につづきます
タグ :『中学生も色々と』